(生ガキ盛り合わせ)
右上から時計回りに:さこし(赤穂)、ぷりみ(同左)、大入島(大分佐伯)、カキエモン(北海道厚岸)、マルエモン(同左)、江戸前オイスター(富津)
我が子との対面を無事済ませた長男が八ヶ岳南麓の我が家に泊まることになった。
かねてから牡蠣の名店「コジシタ八ヶ岳」に連れていきたかったのだが、お嫁さんが牡蠣が苦手なので今回千載一遇のチャンスとばかり同店を訪れた。
(「牡蠣の魔窟」という感じの妖しい佇まい)
「お久しぶり。こちらは・・・」
「長男です。子供が無事産まれまして」
「あら、おめでとうございます。それじゃスパークリングワインをプレゼントしますね」
マダムのありがたいお気遣いで、マダムも交えて4人で乾杯。
「『寿司の夕べ』に呼んでくれなかったじゃないの」と一言文句を言ってやろうと思っていたのだが、そんなことはどうでもよくなった。
いつものつきだし「牡蠣のくんせい」から今宵の牡蠣尽くしは始まった。
必ず注文するローストビーフサラダと前後して牡蠣の魔窟の親玉「生ガキ盛り合わせ」がやってきた(上の写真)。ここ数年4個、5個を行ったり来たりしていた盛り合わせだが、この日は久々の6個である。
旨い。
中でも「江戸前オイスター」(富津産)が気に入った。東京湾の牡蠣なんてなんだか石油臭いんじゃないの、と半信半疑だったが大したものだ。
長男も旨い旨いと大喜び。
七賢「風凛美山」をやりながら生ガキと「牡蠣の塩辛」を交互に口に運ぶ様はもはや立派なオヤジである。
(焼きガキ「牡蠣グラタン」これは私だけが注文)
(焼きガキ「バジルソース」これは外せない)
(牡蠣と海老のアヒージョ)
カキフライを頼み、ついでに盟友エビフライ(通常2本だが3本でもOK)も食ったところで一段落。フィニッシュに向けてここいらで舌と胃をリフレッシュする必要がある。
やってきたのは「鹿肉のソーセージ」。
海の幸と山の幸とのマリアージュ。店内は俄かに華やいできた。
(こいつはビールの友に最適 赤ワインでもいいけど)
マダムが1歳になったお孫さんをわざわざ連れてきてくださって、店内の祝賀ムードはいやがうえにも高まった。
半年前にはまだ赤ちゃんという雰囲気だったお孫さんも、すっかりかわいい女の子に変貌していた。
(愛くるしい女の子には海老餃子がよく似合う(脈絡はありません))
さんざん食って飲んだところで今宵のトリ、「牡蠣土鍋ごはん」が登場した。
(どんなに腹が苦しくてもこいつは外せない)
初孫の誕生が恰好のスパイスとなって、久々のドカ食いである。
孫の誕生祝い、そして2023年の牡蠣納めにふさわしい楽しい一夜となった。