八ヶ岳南麓カレー紀行⑦「最高地点」で蕎麦とカツカレーを食う | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

(JR最高地点の木標 右がレストラン「最高地点」)

 

 JRの最高地点(1375m)は小海線清里~野辺山の間にある。

 その横っちょに「最高地点」というドライブインに毛がはえたようなレストランがあって、そこの蕎麦が旨いことは八ヶ岳南麓住民にはよく知られているが、実はカレーもすこぶる旨いらしいのだ。

 

 この事実を教えてくださったのはゴルフ友のAさん。Aさんは所用で野辺山を訪れる機会が多いお嬢さんから教わったそうだ。

 そんなわけで、先日Aさんと清里アーリーバードゴルフクラブに行った際にさっそく試してみよう、ということになったのだがあいにく定休日にあたってしまった。

 

 この日私はBさんと同ゴルフクラブを訪れた。

 

(この日は絶好のゴルフ日和+蕎麦日和+カレー日和 176y打ち下ろしのショートホールから八ヶ岳を望む)

 

(見事オーケーバーディ この日はこれ以外バーディはおろかパーもなかった(泣))

 

 Aさんにはお気の毒だが、プレー後二人はいそいそと「最高地点」へ。

 

(平日13時過ぎだが待ちが4組)

 

 店内に入るのに15分ほど待たされたが、中は全く混んでいない。どうやら厨房が回らない様子、おそらく丁寧に調理しているのだろう。

 

 さっそくメニューを見ると旨そうな蕎麦がずらり。量が少ないくせに法外な値段をとる蕎麦屋が多い中、ここはまあ良心的な方だ。

 

 

 Bさんは天もりそば(1300円)、私はくるみツユのもりそば(950円)とミニカレー丼(450円)、といったん決まったのだが、私の注文にBさんのカレー魂に火がついたらしく、ミニカレー丼を追加することに。

 

 そうなるとゴルフで大きく遅れをとった私としては男の意地を見せざるをえない。やおらおねえさんを呼んでミニカレー丼をカツカレー(1250円)に変更した。

 かくして八ヶ岳南麓22軒目のカレーは「最高地点」のカツカレーと相成った。

 

「どちらも量が多いですが大丈夫ですか」

「大丈夫です」

といったものの、この夜は韓国レストラン「どんぐり」で焼肉を食う予定だからちょっと不安になった。

 

 こういう時人は二つのタイプに分かれる。

 一つは、

「今夜は焼肉だから昼は軽くしとこうっと」

というタイプ。

 人生を長期的視点で捉え、幸せの総面積を慎重にかつ確実に増やしていくこのタイプを私は「積分型人間」と命名した。

 

 もうひとつは、

「もしここで蕎麦+カツカレーを食わずに帰って途中で八ヶ岳高原大橋から転落したら絶命する瞬間までものすごく後悔するだろう」

というタイプ。

 刹那的な極大値と極小値を気にするこちらは「微分型人間」という。もちろん私は典型的な微分型である。

 

 やがて評判の蕎麦がやってきた。

 初めて食ったがコシがあって実に旨い。

 これはひょっとして新そばなんだろうか、とおねえさんに聞くとこの界隈で新そばが出るのは11月の半ば頃になるとのこと。

 

(量はたしかに多い)

 

 続けてカツカレーがやってきた。

 適度にスパイシーで揚げたてのカツとの相性もぴったんこ。

 

(すんごいボリューム ドライブイン系統はとかく盛りがすごい)

 

 この時点で「八ヶ岳南麓カツカレーランキング」は、

①最高地点

②らーめん一休

③丘の公園清里ゴルフコース内レストラン

となった。「最高地点」堂々の第一位である。

 

(第2位らーめん一休 カツカレー(1000円)これでご飯半分 ルーは業務用)

 

(第3位丘の公園清里ゴルフコース カツカレー(1600円)ルーのパンチがやや弱い)

 

「しかしよく食いますねえ。夜焼肉が待ってるのに」

 上から目線でそういうBさんも天もりとミニカレー丼をペロリ。

 

(この天ぷら盛り合わせだってすんげえボリュームだっての)

 

 まあ夜のことは夜になってから考えましょう。それが微分型というもの。

 二人は「ちいちいふぐの立ち泳ぎ」状態で最高地点から下界へと向かったのであった。