(オオムラサキセンターに鎮座する巨大カブトムシ)
夜半からまとまった雨となった八ヶ岳南麓。この日はゴルフの予定を入れていたが残念ながら中止となってしまった。
こんな日は気をとりなおして日頃溜まっていく一方の to do list を消化するのがよい。
雨の日もまた楽しからずや、だ。
ところで「楽しからずや」の出典は論語の「友あり遠方より来る、また楽しからずや」だが、高校時代の漢文でこのくだりを習ってからこっち違和感がぬぐえない。「楽しからずや」というのは「楽しくない」ということではないか。
原典にあたっても、
「有朋自遠方来、不亦楽乎」
で、やはり楽しくない、ということに思える。
そんなわけで(どんなわけだ)、この日はまず「道の駅こぶちざわ」へ。
ハレルヤ~、雨が降っても
ハレル~ヤ、オレのせいじゃない
一路目指すはシャトレーゼ。
そこに眠るという伝説のレトルトカレーをゲットするためだ。
(冷凍コーナーにありました レトルトが主流のご時世に冷凍カレーは珍しい)
棚に並ぶ3種の中から、「科(しな)の豚とたけのこのキーマカレー」と、「蓼科牛と白麗茸(はくれいたけ)のビーフカレー」を買った。
(白麗茸(別名アワビタケ)マツタケ友に昨年食わしてもらったが食感は確かにアワビっぽいコリコリ感がある Ttemita様のブログより借用)
幸先よいスタートに気をよくした私は、稼ぐに追いつく貧乏なしとばかりに七里岩ラインを疾走し、今度は「オオムラサキセンター」へ。
かつて犬の楽園「フィオーレ小淵沢」(跡地では2024年にワイナリーが開業する予定)にあったオオカブトムシに再会するためである。
(2020年1月撮影)
フィオーレが閉鎖となってからこっち、同所のシンボルであったオオカブトムシの消息が気になっていたのだが、先日ブログをご覧になった方から「オオムラサキセンターで余生を過ごしている」と伺って様子を見に行った次第である。
オオカブトムシは入園料を払わないですむ駐車場近くの空き地に佇んでいた。入場料420円を払ってまで会いたいものなのかクヨクヨと自問自答を繰り返していた私には朗報である。
フィオーレ時代の荘厳さにはいささか欠けるものの、カブトムシらしく樹木に囲まれている環境は老後を過ごすには好適といえよう。
(「気持ち悪い」という理由で「ジャポニカ学習帖」から昆虫の表紙が消えたのは2012年のこと)
長いこと炎天下に晒されていた割にはカブトムシに目立った毀損はない。
(フィオーレ時代は気づかなかったが2001年製造らしい)
やれやれこれでひと安心である。
さっそく家に戻ってシャトレーゼのビーフカレーを食ってみた。
(つけあわせは玉ねぎとキムチ)
う~む。
不味くはないが、旨くもない。
白麗茸らしい小片が入っているが、それがどうした、という感じ。
(肉片が小さい これじゃセブンイレブンやローソンのレトルトには勝てないだろう)
まあそれでも懸案が2つ片付いて、本日も「日々是好日」となった次第である。









