小学生囲碁大会のお手伝いついでに社会科見学 | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

 

 「第11回三鷹市小学生囲碁大会」が開催され、私もお手伝いにかりだされた。

 会場は「グリーンプラザふじみ」。

 三鷹市民189,868人(令和5年2月1日現在)、調布市民238,457人(同上)合わせて42万8千人のゴミを一手に処理している巨大ゴミ処理場である。

 

(地上5階、地下1階 焼却能力220トン/日 三鷹市役所のすぐ隣だが住所は調布市)

 

 何故ゴミ処理場という意外な場所で囲碁大会が行われることになったのか。

 理由は簡単、大規模なスペースがあってなおかつ無料という絶好の物件はそうそう見当たらないからである。 

 

 大会の前日に会場の設営を行った。

 ゴミ処理場というのは近隣住民に白眼視されたりして、とかく肩身が狭いのだろう。

「グリーンプラザ」もメセナには力を入れているようで、職員の皆さんはもとても親切で会場準備にもなにくれと協力してくださった。

 

(手作りの記念写真スタンドがなんともほほえましい)

 

 建物の2階の一部はガラス張りになっていて、処理施設の一部を見学できるようになっていた。

 

(左の壁のダストシュート状のところから清掃車がゴミを排出する)

 

(UFOキャッチャーのようなクレーンで溜まったゴミを運搬する)

 

 

(狙いを定めてゴミを落とす 右側も全て壁だが背中側のオフィスがガラスに映りこんでしまった)

 

 眼前のスペクタクルに会場設営などどこへやら。

 先日札幌のゴミ処理施設で1000万円が発見されたこともあって、札束がひらひらと舞う光景が頭に浮かんで、私は食い入るように作業を見続けた(アホか)。

 

 思わぬ社会科見学である。

 囲碁大会に参加するよいこたちにも見せてあげたかったが、大会当日は休日とあってゴミ処理作業もお休み。とはいえ平日のオフィスアワーならいつでも見学できるそうなので、これは一度見学されることをお勧めしたい。

 

 大会当日は快晴となったが、風が強くて寒い。

 手伝いの最年少である私は若さを買われて施設外での誘導係をおおせつかった。

 駐輪場の場所を案内するのとクルマでやってくる人が駐車場を占拠しないよう追い返すのが任務である。

 

 おはようございます、駐輪場はあすこです、などと愛想を振りまいていると、よいこを連れた

お母さんがわざわざ挨拶してくれた。

「〇〇小で教えていただいた子です。その節はありがとうございました」

「いえ、どういたしまして。それにしても、私のことよく覚えてましたね」

「顔がとても、いえ、授業が面白かったので」

 まあなんにしても記憶に残っているというのはうれしいものだ。

 

「あ、〇〇だ!(←アニメに登場するキャラ)」

 かけよってきて私に抱きついてきたのはMちゃんである。

 Mちゃん一家とは3年前に奥会津西山温泉で同宿し、その後おじいちゃんやママに連れられて碁会所に時々顔を出すことがあったのだが、そのMちゃんも今では小学1年生になって囲碁大会に参加することになったのだという。

 

(対局が終わるとまとわりついてくる 孫が欲しいなあと思う瞬間 Mちゃんのお兄ちゃんは6年生で現在プロ棋士の卵 )

 

 Mちゃんに限らず、低学年のよいこたちは対局が終わると次の対局までじっとしていられない。会場内をあちこち走り回るのでお手伝いも大わらわである。

 

(有段者の部の参加者は4名 優勝したよいこは小学2年生だが5段の腕前)

 

 前日の準備に半日、当日は終日立ち通しで疲労困憊。

 それでもよいこたちから生命のエネルギーのようなものをたくさんもらい、滅多に見られないゴミ処理の様子まで見学できて大いに充実した一日であった。

 

 

(Aクラス(級位者上位)全勝優勝の女の子(中央)も小学2年生 空き時間に5子(ハンデの置石を5つ置く)で対局してみたが恥をかいた すでに立派な有段者である)