厳寒の夜「朝鮮人参参鶏湯」を食う | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

(「阿部いちご園」付近からの八ヶ岳)

 

 我が家から徒歩圏にある八ヶ岳南麓の韓国レストラン「どんぐり」に参鶏湯(サムゲタン 要予約)を食いに行った。

 

 雪が降り始めた先週金曜日から4日間にわたってクルマを避難させていただいたお礼という意味合いもあるが、オーナー夫婦が一週間ほど韓国に出かけていたので食材もたっぷり持ち帰ったはず、と睨んでの行動である。

 

(雪の翌日の風景 帰国したばかりのオーナーが駐車場の雪かきをしていた)

 

(雪かきの邪魔をしているクルマが1台(汗))

 

 朝の我が家の気温はマイナス9.5℃、この冬二番目の冷え込みである(一番は1月25日のマイナス11.0℃=アメダス大泉の観測値)。期せずして絶好の参鶏湯日和となった。 

 午後になると氷点下位まで上がった気温も夕方からまた下がり始めた。そんな厳寒の中トボトボと「どんぐり」へ。

 

 前日に飽食したばかりということもあり、今宵は参鶏湯とキンパ(韓国のり巻き)にマッコリ、というスモールオーダーである。

 

(つき出しはニンニク茎の和え物、白菜ゴマ油和え、カクテキ)

 

(マッコリ 酒というより乳酸菌飲料という感じ)

 

 待つことしばし、参鶏湯が登場した。

 グツグツと沸騰している鍋からもうもうたる湯気とともに芳香が立ち昇る。

 

(一見ただの鍋 黒いのは栗とナツメ)

 

「いい時に来ましたね~。朝鮮人参いっぱい持って帰ってきたよ。ほら」

と、奥さんが鍋の中から朝鮮人参をとりだした。

 

(地中からモンスターが出てくる映画のシーンを思い出した)

 

 さっそく熱々をいただく。

 朝鮮人参の仄かな土くささと舌に残る苦味。「滋味豊か」とはこういうことだろう。

 

(モンスターを八つ裂きにして家内と半分こ)

 

 やがてキンパもやってきて、参鶏湯、キンパ、マッコリの織りなすワルツのリズムが店内に響き渡った(あくまで心象風景です)。

 

(なんとも彩りが美しい)

 

 朝鮮人参のなせる業だろうか、食欲に火がついてきた。

 昨秋から定番となった「豚肉コチジャン炒め」を追加した。

 

(激辛好きと思われているようで「これでもか」とばかりに辛く仕立ててある)

 

 旨い。辛くて旨い。

 旨いが、辛い。

 思わずご飯を追加することに。

 スモールオーダーで幕を開けた今宵のメシもいつしか大輪の花を咲かせたようだ。

 

 他のお客さんもいなくなったところでオーナー夫婦とお茶飲み話。今年92歳になられた奥さんのお母様のこと、以前「どんぐり」に手伝いに来ていた甥のS君のこと。

 なんだか親戚の家でくつろいでいるような気分になって身も心もほんわか。帰りの寒さも気にならなかった。