頑張れ新定年(定年生活4周年レビュー) | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

(しづ心なく花が散り 井の頭池に花筏)

 

 2022年3月31日、全国でおよそ100万人のサラリーマンの方が定年退職を迎えられた。

 

 「ならぬ堪忍するが堪忍」、腹が立っても作り笑顔は忘れません、

 物言わず腹ふくらませて、今宵も酒は涙かため息か、

 花の命は短くて、一人前になったと思ったらいつの間にやら粗大ゴミ。

 

 長いことお勤め本当にお疲れさまでした。

 

 私も定年退職から満4年が経った。会社をオン出されたのは随分昔のことのように思えるのだが、定年生活はまだ緒についたばかりだ。

 

 この4年間で一番大きな変化といえば、38年勤めた会社と名実ともに決別したことだろう。

 最初の頃こそなんだかんだとかつての同僚と昼メシを食ったりしたものだが、元々向こうにとっては迷惑千万、コロナのおかげもあって悪弊は一掃された。

 

 会社時代の人間関係を定年後も維持するのは善し悪しである。

 かつての上司、先輩に対してはどうしたって遠慮するし、向こうは向こうでつい上司風、先輩風を吹かすものだ。逆に元部下と飲んだりすると、

「何にします?」

「あ、タケノコがいいな。それからシロイカと煮穴子」

なんて、ついつい上司然とした態度をとってしまう。つまりいったん築かれた上下関係がフラットな関係に進化することは、まずありえないのである。

 

 その点定年後に生まれた人間関係は実に心地よい。

 上下関係がないのは勿論のこと、なんらかの共通項があって繋がっているわけだから話が合うのも当たり前、しかもイヤならそれっきりにすることだってできてしまうというお気楽さ。

 ケチなうえに性格がねじ曲がっている私が毎日それなりに楽しく暮らしていけるのも、定年後に知り合った囲碁トモ、ブログ友、飲みトモの皆様のおかげである。

 

 すっぱりと素浪人になる方、定年再雇用の途を選択する方。定年後は人それぞれだが、先輩風を吹かしてエラそうなことを申し上げるとすれば、「会社以外の世界で新たな人間関係を増やすこと」がこれからの第二の人生を豊かにしてくれるはず。

 そのために音楽でも囲碁でもなんでもいいから、気力体力のあるうちに少しでも興味が持てるものに

一日も早く取り組むことをお薦めします。

 

 頑張れ新定年!

 

(これからはのたりのたりと行きましょう)