飲んで飲んで、飲まれて飲んで | 八ヶ岳ゆるふわ日記

八ヶ岳ゆるふわ日記

八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

(三鷹駅南口「ばあど家」軍鶏たたきが旨い)

 

 まん延防止等重点措置下の恒例となった囲碁トモAさん宅での秘密対局。感染者数は増える一方と

あって皆さん自重し、この日の参加者はAさんと私だけである。

 さっそく二人きりで対局しながらビールを飲み始める。

 「やっと、二人きりになれたね」

 耳元でそうささやくと、Aさんの頬が赤らんだ。恐ろしいことだが、Aさんにはひょっとするとそっちの気があるのかもしれない。

 

 このままではアヤマチが起きてしまうかも、そんな濃厚な空気が流れる中、突如Bさん、Cさんがやってきた(ホっ)。Bさん曰く、初めてアジの干物を作ってみたら案外うまくできたので皆に食べてもらおうと危険を承知でやってきたとのこと。同道のCさんの手には久保田千寿がしっかり。

 

 まずはビールで2回目の乾杯、続けて干物の焼き上がりを待って久保田に切り替える。

 ビールで口の中をさっぱりさせてから私が前回に続いて買ってきた超高級ボルドー(実は500円)に移る。私がワインを持ってくるのは織り込み済、ということなのだろう、ツマミはCさんが持ってきた生ハムとサラダである。

 

(前回と同じボルドーの安ワイン)

 

 「あのさあ、このワインいくらなの?」

 Bさんの視線が、ねばい。

 「いや、超高級なんで、聞いたらビックリしますよ」

 「ふ~ん。当ててみようか」

 「・・・」

 「500円!」

 ギョギョ、ひょっとすると私のブログを盗み見たのかもしれない。私はありていに白状した。

 「当たりです。それにしてもよく分かりましたね~」

 「フフフ。だって高いワインなら2本も買ってくるはずないじゃん」

 

 その後一同はAさん宅の押し入れの奥から発見されたというオールドパーをグビグビ。

 

(我が国最初のスコッチウイスキー 1873年岩倉遣欧使節団が持ち帰ったという)

 

 すっかりマグロ状態になったBさん、Cさんと別れ、私は単身焼き鳥「ばあど家」に向かった。

 アジの干物と生ハムだけでは不足とみえ、身体がタンパク質を欲している。しかも外飲みは1月中に近所の居酒屋に行っただけだから、いわば物心両面から焼き鳥屋が求められていたのである。

 

 まだ早い時間とあって、店内は空いていた。

 名物「軍鶏たたき」を注文してまずはビール。

 

 

(軍鶏たたき おそらく赤ワイン以外の全ての酒にぴったり)

 

 まだオールドパーの余韻が残っていたのだろう、ビールの後は焼き鳥でデュワーズ(Dewar's)のハイボールをグビグビ。

 

(ハイボールの先鞭をつけたDewar's 1990年代にプレッピー文化とともに我が国に上陸した) 

 

(レバー、つくね、モモの最強トリオ)

 

 それにしても赤ワインの値段を見抜かれるとは思いもよらなかった。さすが「亀の甲より年の功」、ということか。

 

 一人酒もたまにはいいものである。

 

 あしびきの

 焼き鳥のタレのしたたりの

 ながながし夜を ひとりかも寝む

 

 

(次回はチリの500円ワインでもう一度試してみようっと)