(前列右から二番目が優勝した吉田透真君 将来の夢はプロ棋士とプロサッカー選手の二刀流)
この夏に開催された「第42回文部科学大臣杯少年少女囲碁大会全国大会」の「小学生の部」で三鷹の碁会所「蕎麦碁会」で囲碁を学んだ小学5年生吉田透真(とうま)君が見事優勝した。
その優勝祝賀会が三鷹の碁会所で開催されることとなり、たまたま八ヶ岳南麓滞在中ではあったが長躯参上することにした。
(特急あずさに乗って一路東京へ
全席指定になってからこっち特急券を買わずにすんじゃった、などという僥倖がなくなり旅の興趣は大
きく損なわれた(んなことないか))
なんせ同君とは奥会津の秘湯でともに年末年始を過ごし、囲碁とナポレオン(ゲームの方)を浴びるほど楽しんだ仲なのである。
透真君は現在日本棋院院生になるための予備塾のような所で日々研鑽に明け暮れている。透真君に手ほどきした碁会所の主宰Aさんも今では歯が立たなくなり、いつの間にか「A先生」から「Aさん」に格下げされたとのこと。
私自身初めて対局した時から4子(あらかじめ盤上に黒石を4つ配置するハンディをもらう)だったが全く勝負にならず、かれこれ10連敗ほどしたはずだ。
「バイキンマン(透真君の妹さんが私につけたあだな)は筋が悪いね~」
子供にそう言われる哀しさ、情けなさ。分かってもらえるだろうか。
10月に再開されたばかりの碁会所には懐かしい顔ぶれがずらりと勢ぞろい。最年長のBさんは今年
91歳になったが税理士(だったかな)として今もご活躍、矍鑠としていらっしゃる。
(透真君を囲んで 90代二人、80代二人、60代は私だけあとは皆さん70代+小学生一人)
祝賀会の前にBさんと対局した。かれこれ1年振りである。
Bさんは年甲斐もなく(失礼)、飢えたケモノのようにカウンターパンチを狙うスタイルの打ち手である。
この日も油断していたら強烈なパンチを食らってしまった。
(黒(Bさん)23子と白(私)40子がくんずほぐれつの状態 「目アリ目ナシ」と速断したBさんがこの場面
で投了したが、実はBさんの一手勝ち)
祝賀会の後はCさんのご自宅へ。帰るのが億劫なのでCさん宅に泊めていただき夜っぴいて囲碁三昧にふけろう、という算段である。
Cさんが囲碁を覚えたのは定年退職後の60を過ぎてからとのことだという。それからこっち勉強を続け、70歳の今では堂々の二段となっている。
夜更けにAさんが乱入し、三つ巴で飲んだり打ったりしながら朝を迎えた。
上は91歳、下は11歳。
80年にわたる異世代の方たちと交流が持てる囲碁は今では私の最大の財産だ。
プロになるならいざ知らず、アマチュアで楽しむ分には習い事を始めるのに遅いなどということはない。
「老後はなにしようかな~」と迷われている方、囲碁とブログ書きを是非どうぞ。
(疲れ果てた一行は駅前の喫茶店でモーニングを食いその日はこれにて解散
もう若くないさとお互い言い訳したね~)