旨いもの of the year 2020 (後編)  | 八ヶ岳ゆるふわ日記

八ヶ岳ゆるふわ日記

八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

(続き)

 

第5位 荻窪「卯(うさぎ)」の鶏と餅の揚げ出し

 

 八ヶ岳南麓から東京に戻って懐かしく思えるもの、それは場末の猥雑な飲み屋街だ。

 飛び込みで入った「卯」も、荻窪にほんのわずかに残っている焼け跡の闇市臭を残した一画にある。

 中の様子が窺い知れない怪しげな佇まいの店に今にして思えばよく飛び込んだものだが、まさしく

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」というやつで思わぬ良店を知ることになった。

 ここの名物(店主談)が鶏と餅の揚げ出し。異様に舌と下腹の肥えた高校時代の同級生H君お墨付きの逸品である。

 

第4位 「プロシュッテリアモリモト」の「ギタッレ」

(ギターの弦のような道具で麺を切る)

 清里で長らく商売していたレストラン「モリモト」がプロシュート(生ハム)をメインとするレストランにリニューアルし、我が家から徒歩圏の所に移転してきたのが5月のこと。それから何度か足を運んだが、次第にランチは「ギタッレ」ばかり頼むようになった。

 ギタッレが抜群に旨いというわけでもなく他のパスタもそれ以上に旨いのだが、

 「ふふふ。『ギタッレ』って知ってます?イタリア語でギターのことなんです」

このウンチク(←シェフの受け売り)が言いたいばかりに、ついつい注文してしまう。

 

 

(モリモトの生ハム盛り合わせ 生ハム好きの方にはお勧め お土産にもできる)

 

第3位 「森のやまびこ」の「鰻肝焼き」 2020お代わり賞受賞

 

 八ヶ岳南麓大泉の有名店といえば「仙人小屋」とここ鰻の「森のやまびこ」だろう。鰻屋によくあるどこそこベタっとしたような油っぽさは微塵もなく店内には清々しい空気が横溢している。

 そこで食った鰻肝焼きの旨いこと。冷えたビールによし、冷酒にまたよし。2020年に思わずお代わりを注文したのはこの肝焼きともう一品だけである。

 肝心の鰻は関西風。まあ好き好きか。

 

第2位 日本橋「まえ田」の「胡麻サバ」 準お代わり賞受賞

(ホンモノ「胡麻サバ」)

 東京駅八重洲口界隈は意外と穴場で、安くて旨い店が散在している。「まえ田」もそんな一軒だ。

 酒もツマミも気が利いているが、中でも断然気に入ったのが「胡麻サバ」。あまりに旨く、残った胡麻やつけ汁がもったいないので「替え玉」を頼んだほど。

 

 ブログを見直してみると、替え玉は「胡麻ブリ」になっていた。これではお代わり賞は出せません。

残念~。

(ニセモノ「胡麻ブリ」 ニセモノの方がホンモノより高級とはこれいかに)

 

(後編もう1回続く)