「カフェ&ごはん空(そら)」は良店であった | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

 

 HPを信じてお店に足を運んだところその情報は古くて実は定休日であったという忌々しい過去のある「カフェ&ごはん空」。

 

 それから1か月ほど経ち、怒りより食い意地の方が勝ってきた。さっそく過去の過ちは水に流し、昼メシを食いに出かけた。

 話はそれるが、特段の償いがないままに過去の不祥事を「水に流す」という思考様式は日本人固有のものらしく、中国韓国はもとより欧米キリスト教国でも存在していないらしい。

 過ちを認める → 謝罪する → 償う → 許す というのが我が国以外の共通プロセスだから、どの国の人々も中々己れの過ちを認めようとはしない。例えば今季大活躍してアジア人初のサイヤング賞を獲得する可能性もあるダルビッシュが米国MLBに加わった時に当時のレンジャーズロビンソン監督から最初に教わったこと、それは、「打者にボールをぶつけても絶対に謝るな」であった。 

 

 それはともかく、小高い丘の上にある「空」に着くと年配のマスターが我々を出迎えてくれた。

 店の脇にはテラス席があって、そこはワンちゃんOKだとおっしゃる。1か月熟成したわだかまりが少しだけ融けていった。

 

(テラス席からは眼下に中村農場の売店がよく見える 八ヶ岳が右方に連なるがこの日はあいにく

 雲に隠れてしまっていた)

 

 昼のワンプレートランチは肉と魚の二択。家内とそれぞれ一つずつ頼んでシェアすることに。

ご飯(雑穀米お代わり自由)、味噌汁、デザート、飲み物つきで1500円である。

 

上から時計回りに:ジャガイモの酢の物、豆乳豆腐、お新香、秋鮭バター醤油焼き、サラダ、 野菜の

ごま酢和え、中央は卵焼き 

 

(富士桜ポーク厚揚げ巻 こっちの方が鮭より旨かった)

 

 傍らでなにくれと気にかけてくれるマスターは近くで見るとだいぶ高齢でいらっしゃる。

 おそらくHPはどこかの業者にこさえてもらったもので、ご自分では直したくとも直せないのだろう。そんな事情に思い至らず、ただ怒りに身を任せる私は本当に小さい。

 

 「こいつの名前は「そら」というので、前々から同じ名前のこちらの店が気になっていたんです」

 「そうでしたか。実は我が家の犬も「そら」なんです」

 マスターご夫妻の愛犬「空(そら)」は今年9歳になるコッカ―スパニエル。聞けば元々杉並の久我山で暮らしていたご夫妻が蓼科に移られ、その後八ヶ岳南麓大泉の地に店を開いたのが6年前とのことなので、店名の方が愛犬の名に由来するということになる。

 

(カボチャとなんだかのババロアだったかムースだったか 別に出されるカラメルソースをお好みでかけて食うスタイル 上品な甘さが口に広がる)

 

 店内のカウンターにはお酒がずらり。夜のメニューは例えば富士桜ポークの角煮だとか、金目鯛煮付けだとか、そそられるものがずらりと並んでいる。

 奥様によると20:00ラストオーダー21:00閉店としているそうで(HPでは~20:00となってます)、

今は時節柄要予約としているそうだ。

 

 我が家からここまで歩いてくるのは相当ハードルが高い。それでも八ヶ岳が白くなってきて遭難のリスクが高まる前に是が非でも来てみたい店である。