老母介護老人保健施設に入所 | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

 

 某日午前10時、介護老人保健施設「エスポワール練馬」に老母が入所した。部屋は希望した4人部屋であるが、場所は窓際でなく出入口に近いところ。どうやら窓際は人気があって(そりゃそうだ)、新入りには出入口付近が回ってくることになるらしい。こういうところは江戸時代の小伝馬町の町人牢と大して変わるものではない。

 

(母のベッド サイドボードが独立した空間の雰囲気を醸し出している)

 

 料金はというと、介護保険自己負担割合2割、要介護3(まだ認定がでていないがおそらくこの位の模様)の母の場合(いずれも日額)、

 保険適用分自己負担 2077円

 食費 1650円

 居住費 450円

 日用品代 350円

これに洗濯代(月額8208円 家族がやることももちろん可能)が加わって、しめて月額144,018円である。これに加え最初の3か月は「短期集中リハビリ加算」が日額524円かかる。 

 

 

 (リハビリルーム 母はここで週5日、1回20分のリハビリを受ける)

 

 手続きやら説明やらで2時間経過し、やがて母の昼食時間となった。今日の昼メシはあんかけチャーハンとジャンボシュウマイ、中華スープ、フルーツ。

 居室のある二階の食堂でちんまりとメシを食っている母の背中が小さい。思わず近づいて「旨い?」と聞くとコックリうなづいた。母はモリモリと完食したから病院よりは旨いのだろう。

 皆さん静かに召し上がっているが、新入りが物珍しいのだろう、母を眺めていた向かいの席のおばあさんが母の口元にご飯粒がついているのを見てティッシュをとってくださった。母に話相手ができるといいのだが。

 

  

 (席は決まっているのか、早い者勝ちなのか)

 

 施設を出るとすでに午後1時、さすがに腹が減った。

 私の中のちっぽけな感傷は、発達中の積乱雲のような巨大な食欲にみるみる飲み込まれていった。