(一面に咲くソバの花 遠景は雲に覆われた甲斐駒ヶ岳)
八ヶ岳南麓は今日から9月(日本中今日から9月だから当たり前)、72候は「天地始粛(天地はじめてさむし)」、いよいよ秋の始まりである。大泉のそこここでソバの花が満開を迎えている。
我が家の庭でも夏の代表アナベルやカサブランカが終わり、今はルドベキアが満開で、さらに秋の主役シュウメイギクも蕾が膨らんできた。
(どこからか飛んできた種で勝手に繁茂したルドベキア 鮮やかな黄色が秋空に映える)
9月の訪れとともに我が家の周辺で喧しかったヒグラシの鳴き声がぱたりと止んでしまった。
連れ合いを見つけることができたヤツもそうでないヤツも、等しく鳥辺山の煙となり化野の露と化したのだろう、庭のあちこちで骸を晒している(ヒグラシの記事は → ここ )。
彼方に死に急ぐヤツがいれば、此方に死に遅れるヤツがいる。
しおれかかったブットレアの花に、夏の終わりを惜しむかのように一羽のアゲハ蝶が舞っていた。
(カラスアゲハだろうか)
寂しさに 宿を立ち出でて
眺むれば
いづこも同じ 秋の夕暮れ (良暹法師)
夏の終わりはなんともいえず物悲しい気分になる。