昨日の続き・・・


先輩からの申し出について、ホントは昨日のうちに弁護士さんに確認したかったのだが、生憎仕事で捕まらなかったので、午前中、仕事が少し空いた時に昨日の内容を電話で話しました。


「うーん、まずいですね。」


「えっ?」


「あのー、既に支払い不能状態に陥ってますので、先輩が、アナタの返済を立て替えたとして、領収等を先輩名で出していただくなら、債権者が互助会から、先輩に移るだけなので問題はないと思われますが、返済者がアナタということになると、偏頗弁済(へんぱべんさい)となって、免責不許可事由に該当します。」


「???」


「要は、支払い不能で、法的な債務整理の手続きに入っている債務者が一部の債権者に有利になるようなことをしてはいけないと言うことになっているんですよ


なるほど・・・・・・・!!!?



やばい、先輩に即電話だー!


「もしもし、先輩?」

「おう、もう、互助会に金渡したよ。今、事務員さんが銀行にいってる。」


えっ!!!先輩、偏頗弁済で・・・・・と言うわけで、領収が先輩名で出せるか、課長に確認しますから、完済の書類は受け取らないで待ってもらってくださいね」

「ああ、わかった。でも、課長は今日大事な会議で、ずっとおらんぞ」

なんと!

ツキがない人間はこんな時まで運がないのか?


で、結局、清算は互助会に待ってもらい、夕方に課長に連絡がつき、いろいろと話をしまして、何とかなりそうです。(ここで、あまり細かいことは書けないのでゴメンナサイ)


離婚で神経をすり減らし、引き続きしんどいなー


残業後、帰りに先輩に電話し、自分の浅はかさを謝った。


「ま、気にすんな。これから、頑張ろうや」


この一言に救われた気がした。



昨日、裁判所を出てから、職場に向かいました。


離婚はプライベートなこととはいえ、債務整理に関しては、職場に関連する借り入れもあるため、今後当然迷惑をかけるようになるから、事前に上司に断りと経過報告に行くためです。


最悪の事態を考え、別居した時点で、経緯を話してはいたし、離婚の調停中であることも伝えてはいました。


上司には、今日離婚に至ったこと、今後は自己破産は免れず、手続きに向けて進んでいくこと等を話しました。


職場からの借り入れもあるため、当然それも債務整理になり、弁護士から受任通知がなされ、免責を受ければ回収不能になることも伝えました。

ただ、この職場の借金は、顔を知り合った仲間の出し合ったお金なので、免責確定後、任意で弁済するつもりであることは告げました。



また、今後のこと、離婚にかかる手続きのこと等々を話しました。



最後は「これから、大変やろうけど、何かあったら、何でも相談しにこい」と言われ、職場を後にしました。




で、今日の夕方、僕の携帯に職場の経理にいる先輩から電話。


「今、人気のないところで電話できる?」

「えっ、いいですよ」

電話をしながら、事務所の外のホールにでる。


「実は、今、仕事の関係上、お前の状況を聞いたんやけど、互助会の貸付に関しては、焦げ付きが出た時点で、職場の構成各委員にその経過報告をしなければいけないことになってる。これは決まりであり、隠すことは出来ない。困ったもんだ。」


「はい・・・」


「で、ここから先は、お前の友人として話す。

このまま、債務整理したら、職場の全員に自己破産のことが丸分かりになるぞ。

お前がそれでいいなら何も言わんが、中には変な噂にしたりや俺らの金を・・・と思う奴もあるやろう。変な誹謗、中傷もあるかもしれん。

事情を聞いたら、残金は30万くらいらしいな。

それぐらいなら、俺の貯金で清算できる。弁護士から受任通知が来る前に清算すれば、ここでの借金はなかったことになるから、職場の全員に知られることはない。

清算した金の返す返さないは、債務整理に目途がついたら考えてくれたらええ。」


「ホントにそんなことして、先輩は大丈夫ですか?」


「気にするな。俺も、子供がいるし、お前の気持ちは分かる。離婚しても養育費はいるんやろ?お前にも今後のことがあるし・・・おせっかいかも知れんが、どうするかはお前が決めて、やるなら、総務課長に一括弁済する旨電話してから、俺に連絡してくれ。」


電話口で話を聞きながら、涙が出た。


昨日から、精神的に参っていた心に少し雨が降ったような気持ちになった。



これほど、人がありがたいと思ったことはない。



先輩、今は心の中でしか言えませんが、落ち着いたら、絶対、少しずつでも返済します。

ありがとうございます。

これしか言えない、自分が寂しかった。




本日は、有給で昼から裁判所で第5回目の調停日


本日で決着がつかなければ、ほぼ調停不成立・・・


調停に先立ち、弁護士先生の事務所で調停での申し立て確認打ち合わせ・・・


1.現在の僕の債務超過状態は、嫁や第3者の支援がなければ、自己破産しか道がないこと

2.嫁は、自宅を失っても、離婚だけは成立させたいこと

3.今回、調停が不成立となった場合、嫁側は、裁判に持ち込むと断言していること

4.裁判離婚になって、結果として婚姻継続になったとしても、嫁の気持ちは戻らない上、その家庭で育つ子供の環境上良くないこと

5..最終的に誰かの援助協力がなければ自己破産は免れないこと


以上のことから、裁判にしてダラダラと婚姻関係を持続しても、結果として自己破産は免れず、裁判に費やす費用と労力、子供の今後のことを考慮しても、潔く離婚を選択して、前に進んだ方が良いという結論に達しました。


自分の感情だけで言うと、ホントは離婚したくないし、子供たちが成長するまで一緒に暮らしたい。

でも、破産が目に見えている親と暮らすよりは、今一緒に暮らしてる母親とおばあちゃん他、親類縁者(僕はここが地元じゃないため、縁故関係は一切ない)に面倒を見てもらう方が良いし、兄弟姉妹は、離すべきではないという考えから、親権は全て嫁に譲りました。


ただし、養育費については、こちらの債務整理に目途がつかなければ、いくらと断言できないので、それを後に決めることで了承出来るのなら、今回の調停で離婚に合意することに決めました。



午後1時30分から、調停が始まり、まず僕らのほうから、調停委員に上記のことを伝え、養育費と面接交渉は別途協議することで了承できるなら、離婚に合意するとしました。


しばらく、待合室で待っていると、呼び出しがあり、相手もその内容でOKらしい。

すぐに調停調書を作成するから、しばらく待てとのこと


すぐに、調停委員、弁護士、裁判官、嫁、僕が面談室に集合した。

嫁とは約2ヶ月ぶりぐらいに顔を合わせた。一段と痩せたようだが、目付きの鋭さはなくなっている気がした。


裁判官から調停条項の読み上げがあった。

1.申立人と相手方は、本日離婚する。

 2.申立人と相手方とは,申立人と相手方との間の子・・・」


嫁は、条文の都度、首を縦に振って聞いていた。


裁判官の

「以上です。よろしいですか。」

のあと、僕と嫁(もう嫁じゃないか)は「はい」と頷き、彼女は「ありがとうございました」と続けて言った。


僕は、こんなにあっさり決まるもんなんだなーと感心していた。

この瞬間、戸籍の×が確定したのだ。15年の結婚生活にピリオドを打ち、7人の子供を失った。

と同時に、自己破産に向けての第一歩が始まった。

そのスタートは、こんなにあっさりしたもんなのか。

パラレルワールドがあるのなら、明らかに今日この瞬間は、人生の分岐点だろう。ここで不成立となり、裁判してたらどうなってるかな?まぁ、それよりはいい未来につながっていると信じよう。

もう、過去には戻れないのだから


彼女は、裁判官と調停委員に礼をし、裁判官のあと、そそくさと相談室を後にした。

僕は、何かを言いかけようとしたが、出来なかった・・・、最後までお互い顔を合わせることはなかった。

頭の中では岡村孝子の「believe」が流れていた・・・




今日は人生でも大きな節目の日だろう。

誰かが、「この世は、魂の修行の場」と言ってたのを思い出した。


まだ、自己破産に向けていろいろやることが山積みだが、前に進むしかないな。


ちなみに、子供との面接については、養育費が決着つかないと会わせないと一蹴されましたorz


くそー、頑張るしかないな(T▽T;)