昨日、裁判所を出てから、職場に向かいました。
離婚はプライベートなこととはいえ、債務整理に関しては、職場に関連する借り入れもあるため、今後当然迷惑をかけるようになるから、事前に上司に断りと経過報告に行くためです。
最悪の事態を考え、別居した時点で、経緯を話してはいたし、離婚の調停中であることも伝えてはいました。
上司には、今日離婚に至ったこと、今後は自己破産は免れず、手続きに向けて進んでいくこと等を話しました。
職場からの借り入れもあるため、当然それも債務整理になり、弁護士から受任通知がなされ、免責を受ければ回収不能になることも伝えました。
ただ、この職場の借金は、顔を知り合った仲間の出し合ったお金なので、免責確定後、任意で弁済するつもりであることは告げました。
また、今後のこと、離婚にかかる手続きのこと等々を話しました。
最後は「これから、大変やろうけど、何かあったら、何でも相談しにこい」と言われ、職場を後にしました。
で、今日の夕方、僕の携帯に職場の経理にいる先輩から電話。
「今、人気のないところで電話できる?」
「えっ、いいですよ」
電話をしながら、事務所の外のホールにでる。
「実は、今、仕事の関係上、お前の状況を聞いたんやけど、互助会の貸付に関しては、焦げ付きが出た時点で、職場の構成各委員にその経過報告をしなければいけないことになってる。これは決まりであり、隠すことは出来ない。困ったもんだ。」
「はい・・・」
「で、ここから先は、お前の友人として話す。
このまま、債務整理したら、職場の全員に自己破産のことが丸分かりになるぞ。
お前がそれでいいなら何も言わんが、中には変な噂にしたりや俺らの金を・・・と思う奴もあるやろう。変な誹謗、中傷もあるかもしれん。
事情を聞いたら、残金は30万くらいらしいな。
それぐらいなら、俺の貯金で清算できる。弁護士から受任通知が来る前に清算すれば、ここでの借金はなかったことになるから、職場の全員に知られることはない。
清算した金の返す返さないは、債務整理に目途がついたら考えてくれたらええ。」
「ホントにそんなことして、先輩は大丈夫ですか?」
「気にするな。俺も、子供がいるし、お前の気持ちは分かる。離婚しても養育費はいるんやろ?お前にも今後のことがあるし・・・おせっかいかも知れんが、どうするかはお前が決めて、やるなら、総務課長に一括弁済する旨電話してから、俺に連絡してくれ。」
電話口で話を聞きながら、涙が出た。
昨日から、精神的に参っていた心に少し雨が降ったような気持ちになった。
これほど、人がありがたいと思ったことはない。
先輩、今は心の中でしか言えませんが、落ち着いたら、絶対、少しずつでも返済します。
ありがとうございます。
これしか言えない、自分が寂しかった。