コンプリメントで子育てして良かったこと③ | ともとものブログ

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先天性心疾患の左心低形成症候群の中学生の女の子のはなし

コンプリメントで子育てして良かったこと

 

③私が生きるのが楽になりました!

 

渦中にいたときは、たぶん、生きるのが楽ではない・つらい、と感じていなかったと思います。

でも、コンプリメントで子育てするようになって、今の地点に立って振り返ると、

「生きるのが楽になった」といえるな、と思っています。

 

コンプリメントを提唱している森田直樹先生は、おっしゃっています。

 

「~する力がある」と言葉かけしているけれど、その「力」は、「他人様に役に立つ力」であり、決して「勝ち負け」の力ではない。

勝ち負けの力だと、1位以外は全て負け。

でも、一人一人が持っている力はそこ(勝ち負けの勝負)に発揮するものではない。

他人様に役に立つために発揮する力である。

 

この言葉は、生きている人、みんなが価値のある人という意味が内包されていると感じました。

それで、子供たちも、もちろん私も、どんな状態でも生きていて良いんだという安心が得られました。

目に見える役に立つことって、何か能力が優れていないとだめなのかと思いがちですが、そうではないのですよね。

例えば、生まれたての赤ちゃんは泣いて、寝て、ミルクや母乳を飲んで・・・、ということしかできないけれど、赤ちゃんの存在そのものが周りを元気にさせてくれたり、お母さんにさせてくれたり、笑顔にさせてくれたり。寝不足で辛いときでもも赤ちゃんのお世話をするという、今までに無かった経験をさせてくれて、経験値を上げてくれる。そんな風に「役に立っている」と思うのです。

 

私が生きるのが楽になったのは、そういうことがコンプリメントで子育てするうちに自然と自分の考え方になったからだと思います。

 

今まで、学校でも職場でも、勝ち負けの世界(競争の世界)が主のところで生きてきました。

もちろん、1位になったことなんか、一度もなく。考えてみれば、負け続き。

そんな中で生活していて、1位になれば生きるのが楽になるのかと思って、知らず知らずのうちに子供に1位を求めていたのかもしれません。

でも、子供ももちろん、1位になったことなんかありません。

これでは子供も生きるのが苦しくなるわ。動けなくなりますね。今なら分かります。

 

森田先生も、競争全てが悪とは言っていません。競争も必要な時もあるとおっしゃっています。

 

でも、みんな一人一人が持っている力は「人様に役に立つ力」。

 

仏教用語で「利他の心」「利他心」と言います。

(森田先生のご実家はお寺さんで、先生ご自身も住職さんでもあります)

 

仏教って良いこと言っていますね。

人が生きるのが楽になるようなことを言っているのですね。

だから、続いているのかな。

 

今、子育てをしていて、つらいな、と感じている方。お子さんの発達が凸凹があって育てにくいと感じている方。お子さんが不登校や登校渋りがある方。

是非、コンプリメントを子育てに取り入れてみてください。

コンプリメントでの子育てに興味が出た方。

6月12日に全国親の会がオンラインであります。

森田先生の講演もあります。

是非、ご参加ください。

詳細は → https://compliment3.peatix.com