コンプリメントで子育てして良かったこと② | ともとものブログ

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先天性心疾患の左心低形成症候群の中学生の女の子のはなし

5年間コンプリメントで子育てをして良かったことの続きです。

 

②失敗するのが怖くなくなっていた。

 

コンプリメントに出会う前は、子供の行動を「~するべき」というの中の基準に当てはめて、それに外れたものを修正していこうとしました。

失敗がないように!と先回りする子育てだったと思います。

 

でも、コンプリメントの子育ては違います。

 

子供のありのままの姿を認める。親の都合の良いように誘導しない。子供が選択し行動するのを見守る。です。

 

もちろん、道徳的に間違ったことは正していきます。命に関わるようなことは正します。

 

子供の選択ですから、失敗することもあります。

コンプリメントの子育ては、失敗は「心のコップが大きくなるチャンス」なのです。成長するチャンスなんですよね。

失敗も成功の一過程ですから、失敗って無い!?

 

失敗した時の言葉かけも

「だから、あれほど言ったじゃない!」

から

「ドンマイ!」「ま、いいさ」

に変わりました。

 

お母さんがこういう風に言葉かけしてくれたら、子供も失敗を恐れずに挑戦したくなりますね。

私自身も、「失敗したらどうしよう・・・」というストレスから解放されたような気がします。

 

子供も私も、失敗しても

「ま、いいか!」

が、合い言葉のようになりました。

 

でも、「ま、いいか!」って言う言葉。

一番最初に、というか、コンプリメントトレーニングに出会う前から頻繁に言っていたのって、あーちゃんなんですよね。

 

あーちゃんは、幼稚園、普通の子が通う普通の幼稚園に行っていました。

発育、発達が同級生よりも、当時は2歳くらい遅かったあーちゃん。

当然、できないことがたくさんありました。

でも、「ま、いいか!」でたくさんのことを乗り越えてきました。

 

あーちゃんは生まれる前から心臓の病気が分かっていました。

無事に生まれるかも分からない、手術を乗り越えられるかも分からない、そんな子供でした。

 

だから、あーちゃんが生まれてすぐから、毎日、

「あーちゃん、ままとぱぱとお兄ちゃんたちのところに生まれてきてくれてありがとう。うれしいよ。」って笑顔で言いました。

CCUに入って、面会も制限されていて、私ができることってそれくらいだと当時思っていて、そんな声かけをしていました。

ずーっと、その言葉かけは続きました。

 

これって、今から思えば、「存在のコンプリメント」だったのですよね。

 

だから、あーちゃんは自信の水がたっぷり。

だから、あーちゃんはいろんなことがほかの子と比べてできなくても、へこたれないし、「ま、いいか!」で乗り越えてきた。

そして、果敢に挑戦してきた。

 

コンプリメントトレーニングを受けて、コンプリメントで子育てしてきて。

私もお兄ちゃんたちも、強くなったと思います。