妻と黒猫と腰痛と不眠症と戦うデスパレートな男の日記 -16ページ目

修理代

妻が愛用している腕時計が傷物になってしまった事に気が付いたのはまだ残暑というには暑すぎる2ヶ月くらい前の事だったと思う。
少しばかりのお金ができたので赤い箱に傷ついた妻の腕時計を大切にしまい丸の内にある日本ロレックスへと愛車を飛ばした。
一度行った事があるが丸の内仲通りはその当時に比べると、ずいぶん様変わりをしており全く見当がつかなくなっている。
途中何回か横断歩道をみおとして人をひくところだったが丸の内辺りを闊歩している人間は実にスマートに私の愛車を避けるように仲通りを渡っていく。
ようやく店にたどり着くと駐車監視員がいないのを確かめ、愛車を降り赤い箱を大事に抱え店の扉を押した。
まるで一流ホテルのエントランスを思わせる店内に入るとどこからともなく「いらっしゃいませ」という心地よい声が静かに響いた。
私はつかつかと正面カウンターに歩みよると小脇に抱えた赤い箱をそっと置き、蓋を開けると中から妻の腕時計を取りだし品のよい女性店員に傷の説明と修理を依頼した。
女性店員は笑顔で「只今お見積もりを致しますので30分程お待ちください。」と番号札を手渡してくれた。
私はすぐさま踵をかえすと愛車を確認できる位置を探し丁度よく配置されたふかがけのソファーに身を沈めて待つことにした。
わずか2~3分も経ってはいない。一旦建物を出て愛車に乗り込みラジオのボリュームを合わせて待つことにした。
店内のカウンターへと目をやろうとした瞬間、バックミラー越しに駐車監視員が私の視界に写り込んだ。監視員は後ろに停車している銀色のインプレッサに人が乗っていないのを確認するとカメラを素早く構えナンバープレートを証拠としておさめるためにシャッターボタンを押した。そのまま横目で私を見ながらすたすたと次の獲物を探しにゆく。
ベゼルでセットした位置に時計の長針が重なり店員の指定した30分が過ぎた。

忘れてはいけない。

汚染された瓦礫の処理や都内各所で検出されている放射能。
あたかも事故処理のような風潮を私は感じてしまう。

今年の始めに起きた原発事故は8ヶ月経った今も収束はしていないし、メルトスルーした原子炉は日本を蝕み続けている事を絶対に忘れてはならない。
そしてプルトニウムという物質の恐ろしさは他に類をみない。
原発事故は未だ続いている。
この国に未来は無い!

海物語

昨日は妻と久しぶりにパチンコに行った。
おたがいに絶対一万円だけだよ!
とか言っていた妻。
珍しく引きのかなり弱い私が先に当たりを引いた。とても珍しい。
その時点で妻の打っている台は千回を越える回転数をデジタルがはじき出していた。当たりは0
パチンコ好きでおまけに負けず嫌いの妻に火がついた。「どうしようか?」と困惑した顔で私を見ながらすでに財布からお金を「すっと取り出す。」
結局の展開となる。
少しいらいらとした口調で「ジュースが飲みたい」と。妻。
それは長期戦に入る事を意味する。
私は臆してしまったがさすがは筋金が入るほどの引きの強さを誇る我が妻。
10分もしない間に確率を変動させた。
それから二人で並んで二時間以上当たりが止まらない。
終わってみれば換金は12万円をこえている。
我が妻の根性に感謝。
あ~ 助かった。