野茂英雄 | 地酒、焼酎、ワインが好きな大阪 茨木の酒屋社長Blog

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このあいだ、ふとスポーツ新聞を見てたら、野茂英雄と記者との対談が掲載されてました。

年齢でいえば私より2つ下の野茂。私の嫁さんの弟が同じ年齢となるのですが、高校時代に義理の弟の学校に成城工高時の野茂が来たらしい。弟の学校の野球部の同級生が対戦相手の野茂を連れてきて、「こいつ今、大阪でNO1のピッチャー」て紹介されたと野茂が近鉄に入団したとき聞いたことがある。

ちなみに義理の弟が行ってた高校の監督が私の中学校の野球の恩師である。中村紀(現在:楽天)もこの後、この高校で活躍して甲子園に行ったのである。

恩師の監督と飲むと、たまに「野茂のいた高校と合同で練習してるときに試合形式の練習中、俺だけがホームランを打った。」「中村ノリの肘から下の柔らかさは天下一品。俺みたいな監督やったからメキメキと力がついた」と酔うほど豪語する楽しい監督です。(今はですが・・・昔は死ぬほど怖い監督でした。何回か死んだと思いましたら・・・)

話はそれましたが、野茂の対談です。
テーマがオリンピックの話に移ったとき、野茂はソウルオリンピックに社会人として出た選手で数少ない社会人とプロを経験した人なんです。

野茂はオリンピックはアマチュアのもの、WTCはプロのもの。といった見解をもった人です。その記事の中で北京オリンピックを観戦中にNHKのミスチルの「GIFT」が流れてきて「1番きれいな色ってなんだろう? 1番光ってるものってなんだろう?」ていうように選手にとっては金メダルを狙ってる人、メダルを狙ってる人、出れたことで目いっぱい楽しむ人といろいろいる。だからアマチュアでいいのでは・・・といったようなコメントでした。

私も同感でオリンピックでは、どうしてもマスコミ関係の扱いが賞レースをフォーカスする。だからでやってる人たちや参加した人達の順位ばかりを追ってしまう。星野ジャパンが惨敗したとき、たしかオリンピックの役員団の方が総評として「選手村にも入らず、高級ホテルで・・・」といった批評があった。興行的な要素をどこまでするのかといった問題もあるが、オリンピックはもう少し世界中のアマチュアスポーツの祭典としてやった方が楽しいのではないかと思う。

オリンピックのプロ野球選手を見て思ったのは、みんなとは言わないが野球少年からプロ野球までほとんど外部の世界と閉ざされた人が多い選手が、あの場面で日の丸のためにと言われたら、完全に自分を忘れてるような、地に足が全然ついていなかったように感じられた。

今でこそ北島水泳選手やレスリングの各選手、フェンシングの大田君などは、お金がなくても周りの協力のもと必死のパッチで海外のあちこちで戦い、成果を得た人とでは、3段とばしのいきなりシードで行ったプロ野球では、しょうがなかったと思う。よく言われたがジャンボ尾崎やったら絶対海外で勝てるはずやのに、勝てなかったことと同じ。

WTCは完全プロの世界戦。日本からメジャーに進んだ選手を中心に組まれた戦いだから見ごたえもいいと思う。アメリカ、韓国、南米もツワモノぞろいが揃ってきた。

日本は、原監督が中心となり、選手ではイチローが中心となるのも素晴らしいことだと思う。あえて気になる点とすれば、イチローの偉大さがチームにどう波及するか?を見てみたい。人を石に例えるとおかしいが、石を池になげると波が立つ。石が大きければ大きいほど、波が大きくなる。

前回のオリンピック、韓国チーム一丸と同様に日本が粒をそろえてチーム一丸でまとまって戦うのか、それともスター選手や大砲をそろえたような外国チームの個々のポテンシャルを最大限に生かすようなチームでいくのか?はたまたそれとは、日本らしい別の側面をもったチームになるのか?楽しんで観戦したい。

いずれにしても会社も考え方、見方は一緒だが、チームをどう表現どう導く原監督と、チームをどう引っ張ってどう結果をだすイチロー選手がやはり見所ですわ。

(写真画像 2009年2月27日 読売新聞)