昨日のエチカの鏡は銀座テーラー3代目社長。2代目の旦那さんが事業家というより、収集家つまり浪費優先だったために100億の借金を残して他界してしまった。
残された3代目の奥さんは会社を再生することに決意する。まずはじめにしたことは何か?
子供の学校の父兄にスーツを売りに歩いた。こういう状況はよく耳にするが、何かと言われるときもあるが、たまたまそういった父兄からのオーダーが日に日に増えていったため会社全体も一丸になって立ち直りに向かったようだ。
これって以外にできそうでできない。ついつい、自分で線を引いて、かっこ悪いだとか、公私混同といったような話になりやすい。おそらくそういったこともあっただろうけど、3代目奥さんが本気になってスーツを売ることに徹した結果である。「とりあえず、親でも身内でも売って来い」みたいな根性論。
それがいい方向に歩みだす過程なんだろう。そしてそんな根性から、徐々に女性ならではのアイデアが沸々と出てくる。女性のスーツや、オーダージーンズ・・・etc。お客さんと向き合ってるからいろんな要望や声が3代目社長にはマーケットが見えてくるのだろう。
以外にこういったお客様の要望や声をサービスに落とし込むことって中々できないことだ。すぐに耳から通り抜けては、日々のことで忘れてしまいがちになる。
おりしも90年代バブルがはじけた後での再生ストーリーだから、1着30万からする銀座のスーツ会社と聞くだけでも、普通の人は復活するのは難しいと思うのに、戦い続けた3代目社長の精神を見習いたい・・・