拒絶か、対話か。 | RIVIED-ARTS STUDIOに棲むAIZENのなんか日々デスマーチ的なアレやコレや。

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RIVIED-ARTS STUDIOに棲む、どういうわけかほぼ日々デスマーチがデフォルトのAIZENが、たま~~~~~~~~~に、ふらっと、何かしら更新します。
ネタがある時は更新する余裕がなく、逆に更新する余裕がある時はネタがない……はい、まぁ、よくあるヤツです(笑)

↑これは、本当に、そう。
ロシア側だってそれなりの根拠をもって事実無根と否定しているにもかかわらず、民間人虐殺を行ったと一方的に決めつけ、悪と明言し、様々な制裁を行い、いろいろな場から排除し、大使を国外追放し……これでは完全に、無実の可能性のある人を一方的に犯人と決めつけ、みんなで寄ってたかって社会から抹殺しようとするような、冤罪を作る最低最悪の流れと全く同じではないか…。

人間関係においても、本当はおかしいと思ってても、周りに合わせないと自分にも被害が及ぶからという理由で多数派に合わせてしまうことが多々見受けられるけれど、国家間の外交でもある意味個人間以上にそういうことがあるわけで、自国民を守るため苦渋の決断で多数派の対応に合わせている可能性も十分にある。

けれど、これだけ国が率先して「ロシアは悪」とばかり言い続けては、それを聴き続けた人々の心に、「ロシアは悪」という概念がどんどん溜まっていき、ロシアやロシア人を嫌う、憎む人を量産することに繋がってしまう。

ただでさえ、憎しみのような負の感情は簡単に増殖し、伝染していく。そうならないように、個人差は大きくあるだろうがきっとみんな大なり小なり、己の中の負の感情と戦って日々生きてる…と僕は思っている……まぁ、希望的観測かもしれないが。にもかかわらず、国が率先して相手を全否定してしまっては、相手を憎むことを公然と認められたようなもので、せっかく頑張って押さえていたタガが外れ、世界が負の感情に飲み込まれるのを、ただただ後押しすることになってしまうだろう。

だからこそ、国は、相手は完全否定するような発言はすべきではないと僕は思う。

にもかかわらず、ただでさえ一方的にロシアを悪者にする空気で支配されていた中、バイデン大統領の演説でのロシア否定発言以降、強国アメリカには逆らえないとばかりによりロシア批判を国として明言するようになってきているように見受けられる。

今のような状況の場合、本来、中立公正であるべきはずなのに、これはもう、アメリカを筆頭にするいわゆる西側と呼ばれる国々につくか、ロシア側につくか、のような状況になってしまっている。
西側についても、ロシア側についても、どちらにしてもリスクはある。
そんな中、いろいろなことを総合的に考えて、西側につくほうがマシ、という判断なのかもしれない。

でも、そもそも、どちらにつくか、みたいな状況自体がおかしい。

国家間でも、個人間でも、全く同じことが言えるけど、争いになった時、たいてい、「自分のほうが正しい」という主張合戦が繰り広げられる。
今の状況はまさにそう、場合によってはフェイクニュースを捏造してまで相手を陥れようともする。

そしてその"自分が正しい主張合戦"は、官も民もごっちゃになって繰り広げられ、どんどん泥沼化していく。

まぁ正直、それが人間の性なんだろうな、とも思うけど、そういうやり方はろくな解決に繋がらないし、僕はどうにも好きになれない。

争いが起きた時に大事なことは、自分の主張をすることよりも、相手の主張を理解する努力ではなかろうか。
相手を拒絶し遠ざけるのではなく、より対話をする努力をすることではなかろうか。

実際問題としては人間にとってはそれは言うほど簡単ではないのだろうが、なんとかそういう方向に進んでいけたらと切に願うばかりだ。


国家間規模の問題に関して、我々一般人が直接どうこうできることは多くない。
でもその中で、せめてできることのひとつが、このどうしようもない"自分が正しい主張合戦"、いわゆるプロパガンダ合戦に加担しないことだと思う。

政府発表、メディアの報道、個人発信…今はいろんな情報ソースがある。
でもどんな筋からの情報でも、政府発表だろうがメディアの報道だろうが個人発信のものだろうが、"自分の陣営が正しい"と大衆に思わせるための、そういう世論を獲得するための、何かしらの仕掛けが、印象操作が、捏造が、混ざっていることのほうが圧倒的に多い。

当然、それは、政府発表のものであればより多いのは言うまでもない。
大手メディアのものは、いろんなしがらみが多い分、やはり多くなるのは当然だ。
では個人発信はと言えば、こちらはこちらで、プロパガンダ合戦の影響を受けた二次情報もたくさんあるわけだし、より個人の主観が反映されやすいから、やはり何かしらの色がついていることも多い。

だから、大事なことは、どんな情報を見ても、とにかく鵜呑みにしないこと、これに尽きる。

全てが嘘だと断言するわけではないが、今のような状況下では特に、プロパガンダ合戦の影響を受けている情報が多いのは至極自然なことだし、何も考えなければ「国が言ってるし…」と一番信用してしまいがちな自国の政府発表ほど、逆に自陣が正しいことをアピールする仕様になっていると考えるほうが自然だから、より、鵜呑みにはできない。

どんな信憑性がありそうな情報を見ても、それが印象操作だったり捏造だったりする可能性をけっして忘れず、逆の可能性も想像しながら受け取る、きっと言うほど簡単ではないのだろうが、多くの人がそうなれたらと、心から思う(´_`。)

 

 

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