「知」は「武」に勝る。 | RIVIED-ARTS STUDIOに棲むAIZENのなんか日々デスマーチ的なアレやコレや。

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RIVIED-ARTS STUDIOに棲む、どういうわけかほぼ日々デスマーチがデフォルトのAIZENが、たま~~~~~~~~~に、ふらっと、何かしら更新します。
ネタがある時は更新する余裕がなく、逆に更新する余裕がある時はネタがない……はい、まぁ、よくあるヤツです(笑)

まずは、↑の記事を読んでいただきたい。

ブチャで発見されたと言っている民間人遺体の件での、大手メディアとは違った角度での情報のひとつだ。

 

それを踏まえたうえで…。

戦争、というかより厳密に言えば国家間規模の争いは基本、頭脳戦である。
まぁこれは今に始まったことでもなく、むか~~~しからそうだけど、今の時代はよりそう。
なぜなら、どんなに武力があっても、それを使うのは知力がある人間。ゆえに、知力がより優れてれば、どんなに武力に優れた相手でも、自分の掌の上で転がすことができてしまう。
たとえ相手の武力が自分より勝っていても、自分に牙をむかせない、何なら逆に自分のためにその牙を使うように仕向けることができる「知力」があれば、これはもう、完全に勝ち以外の何物でもない。
つまりは、獣同士の戦いなら単純に『武』の勝負にもなるけど、知恵のある人間の場合はそうはならない。『知』が『武』に勝るわけだ。

そして、この頭脳戦の最大の特徴は、とにかく『目立たない』ということ。
というか、より目立たない方が、優れた頭脳戦略と言える。
言い方を変えれば、『バレない』と言った方がより的を射ているかもしれない。
なぜなら、頭脳戦の肝は、こことても重要なのだけれど、『いかに相手に気づかれずに相手を思い通りに動かすか』にある。
だから、優れた頭脳戦であればあるほど、それが頭脳戦であることに、仕掛けてる人以外が気づかない。

そしてそして、ここもとてもとても重要なのだけれど、頭脳戦を仕掛ける対象は、争う相手だけではない
頭脳戦を仕掛ける対象として、ある意味争う相手より重要になってくるのは、『一般大衆』、つまりは我々だ。

「え、なんで!?」と思うかもしれないが、理由はとても簡単。
争いにおいて、単に武力で持って「勝つ」ことより重要なこと、勝つだけではなく、これを手に入れないと勝っても意味がない、というかこれがないと勝ったことにすらならない、とても重要なものがある。

それは、いわゆる錦の御旗、つまり、「正義」である。

たとえ表面的なドンパチで勝ったとしても、正義が伴わなければただの悪者にされ、つまはじきにされる。これではプラスよりマイナスの方が大きく、とても勝利とは言えないわけだ。


では、正義はとは何ぞや?どこでどうやったら手に入るのか??

答えを言ってしまえば、正義とはただの「その時代の多数決」に過ぎない。
正義は不変、いついかなる時も変わらない絶対的な美しいもの、と思ってる人もいるかもしれないが、残念ながらそうではない。

なぜなら、正義が何なのかを決めるのは、絶対的な存在である神様とかでもなんでもなく、我々人間だから。

そして、人間が正しいと思うことなんて、コロッコロ変わる。
実際、今と昔、たとえば中世や戦国時代とかでは、全く違う正義が存在するし、そこまで時代が離れてなくても、人々の考えが変われば、正義なんて簡単に変わる。

だから、正義とは、絶対的なものでも、清く正しく美しいものでもなんでもなく、ただ単純に、「その時代の多数決」、ただ、それだけなのだ。


とうわけで、もうお分かりだと思うが、そう、これが、我々一般大衆が、頭脳戦を仕掛けられる対象になる理由なわけだ。

我々が、何を、正義と思うかで、正義は決まる。

だから、正義を手に入れる唯一の方法は、自分の陣営がやっていることが正義であると我々一般大衆に思わせる、ということで、それゆえ、国家間規模の争いにおいて、我々一般大衆は、常に頭脳戦を仕掛けられ続けてる、ということになるのである。


言い方を変えれば、我々が入手する情報は、たとえそれが政府発表だろうが民間のメディア発信だろうが個人発信だろうが、我々の正義に対する考え方を操作するための何かしらの仕掛けが施されている可能性が十二分にある、ということになる。


さて、ここからがある意味本題でもあるのだけれど、今の世の中の報道は、あまりに不自然なくらい、いわゆる西側寄り、ロシアやプーチン大統領を悪者にするものに寄りすぎているように見受けられる。

でも、日本を含めたそんな"西側"寄りの報道も、元をたどれば西側の政府発表が元だったりすることも多いし、全て嘘だと決めつけるのはよろしくないが、少なくとも、上記の頭脳戦の仕掛けが施されている可能性、我々一般大衆に自陣が正義であるように思わせるための仕掛けが施されている可能性も十二分にあると考えてもなにもおかしくない。

記事にあるブチャで発見されたという民間人虐殺の件も、これは元々ウクライナ政府の発表であることからしても、記事にあるように、「ロシアが悪、プーチンが悪」というように思わせるための西側の捏造である可能性も、または情報発信者がよく使う手法である物事の一部だけを切り取って発信することで実際とは違った印象を与えるものである可能性も、そうと決めつけるわけではないが、けっして否定はできないし、十分に可能性はあることだ。少なくとも、一般的に多く報道されてるような、ただ感情に訴えてくるような、「ロシアはこんなに残虐なことをした、けっして許すわけにはいかない」的なものより、よっぽど理にかなっている。

一応調査機関を設けて調査をするという流れもあるようだが、「ロシア対全世界」みたいな構図になりつつある今ではもう、調査自体が西側というかロシア以外の全世界というかとにかくロシアを敵を見なす側主導になる可能性が高いわけで、そこに公平性があるとはとても考えにくいだろう。もうこれは、中世の異端審問とか魔女狩りとか、そういうレベルと大差ない。


それでも、これだけ「ロシアは悪」的な報道が蔓延したら、多くの人は、それを信じてしまうかもしれない。

「戦争はいけない」「命は大事」このあたりはきっと多くの人の共通認識だろう。
だからこそ、大衆の支持を得るためには、そういう感覚をうまくついてくるような演出や情報発信がたくさんあってもなんら不思議ではない。
そして、戦争を嫌うがゆえにそういう情報を信じてしまい、結果、ロシアを悪とする二次情報を発信するというケースも、大手メディアでも個人レベルでも、多々あることだろう。

でも、そうしてロシアを悪者にして排除したとしても、8年前からウクライナのドンバス地区で行われてきた可能性があるウクライナの過激派による虐待や虐殺の問題は何も解決されないままになってしまうし、何かを悪者にし、敵にすることは、次の争いの火種となり、争いの連鎖は続いていく。


話は最初に戻るが、知力は武力を凌駕する。

そして世界中にはいろんな人がいて、世界情勢に影響を与えてしまうくらいのことができるとんでもなく賢い人も、全人口比で見たら少数だがそれでもちゃんと存在する。

そういう人のうちの一部が、なんらかの意図をもって、ロシアを悪者にして戦争状態にするという今の状況を画策し、圧倒的な知力をもって裏で糸を引き現実のものにしている、そういう可能性も、けっしてそうだと断言することはできないが、逆に絶対ないとは言えないし、経済や歴史、そして人間の性を考えれば、十分あり得る、というか逆にない方が不自然なくらいだったりもする。

本当にそういう状況なのか、仮にそうだとしても何のためにそうするのか、己の利益のためかそれとも我々が想像すらできない何か理由があるのか、それはわからない。

でも、十分あり得ることだし、世の中の情報というものには確実に発信者の意図が存在し、それによって情報が曲がっていくことは間違いない。

だからこそ、どんな情報でも、政府発表だろうが大手メディア発信だろうが個人発信だろうが、どんなに信憑性があると感じても、どんなに衝撃的に見えても、鵜呑みにしない、決めつけないことがとても大事だと心から思う。

とくに、誰かを、何かを悪者にするような情報であればなおさらだ。
戦争関連ならなおさらだが、そうでなくとも、そういう誰かを悪者にする情報には、より発信者かそれか発信者も気づかない他の仕掛けてる誰かの意図が絡んでいる可能性が高い。

それを鵜呑みにしてしまえば仕掛けてる側の思うつぼだし、何より、それで誰かを悪者にし、敵にしてしまっては、ただただ、争いの連鎖が続いていくだけだ。


とは言え、正直、この「決めつけない」ということ、意外と人間には難しいのかもしれない、とも思ってしまっている自分もいる。

そして正直、人間が人間である以上、戦争はなくならないだろうとも思ってしまっている。
なぜなら、本当の意味で平和を望む人もいることはいるだろうが、世の中を見る限り、人類を平均してみれば、"集団心理の効果を強く受け、何かを悪、敵とする情報の影響を受けやすく、何かを敵を見なし、正義の名のもと敵と戦い打ち倒したい"という、そういう感情のもと動いてしまう、人類とはそんな種族であろうから…。

だけども、もし、まぁ、正直無理だろうなぁとは思ってしまうが、多くの人にこの「決めつけない」ということができたなら、戦争だけに限らず、いろんなことがもっとよく、もっと平和になるのになぁとも思う。


「技術」をすごいスピードで進歩させ続け、でも精神性の進化という部分ではその技術の進歩に追い付いていない人類、この先、どういう道をたどるのどるだろうか(´_`。)


Aizen