戦略の欠如 | グラスホッパーの眼

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ロシアのメドベージェフ大統領が、北方領土への訪問を表明した。実現すれば、ロシア大統領としては初である。


対する日本政府は恒例の懸念を表明し、外交ルートを通じて遺憾の意を伝えることしかできていない。これが今の日本の外交力の限界ということか。中国もロシアも完全に日本の足下を見ている。なめられていると言ってもいい。


ずっと思ってきたことだが、内政にせよ、外交にせよ、日本には「こうありたい」という戦略の視点がない。いつも事態が起きてからの対症療法しかしてこなかったツケが今の状況を招いたと言ってもいい。例えば昨今話題のレアアース問題も中国1カ国に頼るままでは政治的な摩擦が起きれば、供給に影響が出ることは予測できたはずだ。政治と経済は別物だというが、それは幻想に過ぎなかった。


現代のパワーゲームにおいては、政治と経済は密接に結びついている。現に中国はその成長著しい経済力を餌にアフリカでの資源獲得に動いている。以前の日本がODAを餌にしたのと同じことだ。しかし、今の日本にその力はない。


どうやって強大化する中国と向き合い、自国の利益に結び付けていくか。今の日本政府には、その視点がない。

対症療法だけでは日本の明日はない。