都議選における争点の1つだった、清瀬小児を含む都立病院の移転問題…
都議選後に第一会派となった都議会民主党は、移転統合される小児病院を存続させるための条例案を提案して、議会でも可決させ、清瀬と八王子の小児病院を何とか存続できないか検討をしてきました。
一見、議会でも過半数を超えているから、条例案が可決できると思われがちです。 しかし、都議会の場合は、知事が再議権を持っており、可決には「過半数の賛同と知事の賛同」、あるいは、「議席数のうち2/3以上の賛同」が必要になるのです。
都議会民主党も、石原知事や自民公明の各会派に対し説得を続けたのですが、方針を変えることはなく、清瀬と八王子の小児病院を存続させることは不可能になってしまったのです。
これでは、地域の小児医療環境は破綻し、小さなお子さんを持つ親御さんの不安が広がってしまいます。
今回、都議会民主党は、都へ多摩の小児医療に対する緊急要請を行い、かなりの部分が拡充されることになりました。
清瀬小児病院移転後の受け皿である、多摩北部医療センターを都で唯一の「特別連携病院」に指定し、随時都立病院と人材交流を行い、医師・看護師の増員など、拡充されることになりました。
また、八王子小児病院の受け皿も、早期に設置することを約束したそうです。
当然、これで地域の小児医療が守られるとは思いませんが、移転代替案を都側が受け入れたことは前進だと思います。
それにしても、石原知事は何を考えているのでしょう。
新銀行東京の問題然り、オリンピックも招致失敗の総括をせずに2020年招致に名乗りを上げてしまう神経…呆れます。
