前回の続きで。
赤の1本目を開けていただきました。
シャルム・シャンベルタン1986
ジャン・ラフェ
6本購入した2本目。
1本目は今年1月(記事は2016/1/18付)に開けました。
前回は、意外に若く、ちょっともやもや系の赤果実。
中盤以降に、エキス感も出始めていますが、ハーブの清涼感や
熟した赤果実の甘みもあって、まだまだフレッシュ。
時間とともに、スタートでのもやもや感が消えて、1時間後には
透明感のある赤果実になってきました。
今、飲み頃で、この先もまだ当分は保ちそう、という印象でした。
今回は、スタートでの香りには、ほんの少し紹興酒のニュアンス
があって「むむっ!」と思ったんですが、飲んでみると、前回同様
もやもや系でハーブな赤果実がフレッシュで、酸も生き生き♪
カツオ出汁系の旨みは今回の方が上で、全体に、今回の方が
果実味・旨みのバランスが取れていて、より飲み頃な当たり!
ちなみに、Pさんにもブラインドでいただいたところ、即座に
「熟成ジュヴレですね!!」との御名答。(*^▽^*)
Pさんからもブラインド返しをいただいたのですが(笑)、
明らかにニュイ、というトーンの高い酸と、湿った森のニュアンス、
そして鉄っぽさと熟成感。
相方さんに「これも1980年代くらいのジュヴレだと思うよ~」と
言っていたところ、、、
ジュヴレ・シャンベルタン1級レ・カズティエ1988
ジョセフ・ドルーアン
正解を見て、相方さんと友人が、Pさんと私を見比べながら
「何?この人たち、、、」と言い合っていました。(^▽^;)
二人してズバズバ当たると、気持ちいいですね、Pさん♪
排翅 鱧 鼓油鶏 新玉葱 三度豆 金華ハム 三つ葉
鼓油鶏は、鶏の醤油煮。
中央に黄色く見えるのは、茶わん蒸し。
食感はバラエティに富んでいつつ、味わいは、スープを扇の要
としたまとまりが本当に素晴らしいです。
ここで、赤の2本目を。
シャルム・シャンベルタン1976
ジャン・ラフェ
せっかくなので、友人にも同一生産者・同一畑の古酒で10年違い、
という垂直を体験していただこうかと。
こちらは、2010年9月(記事は2010/9/13付)のワイン会でいただいた後、
自分で累計4本購入した中からの3本目。
1本目は2012年11月(記事は2012/11/18付)
2本目は2015年6月(記事は2015/7/1付)
に開けました。
ワイン会でのボトルは、やわらかく甘い赤果実の香り。
味わいも、華やかな中にも滋味深くふっと沈み込むような重心の低さが
あり、綺麗に熟成した「ジャン・ラフェ節」満開でした。
手持ちからの1本目は、ワイン会でのボトルよりさらに余韻にダシ系の
旨みが加わり、ジュヴレらしい鉄っぽさ由来の力強さもありました。
手持ちからの2本目は、果実味はワイン会でのボトルに似ていて、
やわらかくジューシーな赤果実。
そこに、過去2回にはなかったキュートな酸があって、甘酸っぱく
可愛らしい味わい。
他方で、年代相応にほぐれた熟成感もあって、余韻には、ダシ系の旨みも
たっぷり。
年齢を重ねても、いつまでも可愛らしさのある女性を思わせるワイン
でした。
そして今回の、手持ちからの3本目。
これまでのボトルが、基本的にジューシーな赤果実だったのに対し、
今回は、透明感のある華やかな赤果実。
これまでには感じなかった硬質で陰性なミネラル感が全体を貫いていて、
ジュヴレというより、むしろシャンボール的。
タンニンを感じないほどすべすべの舌触りで、1976とは思えないほど。
ブラインドで飲んでいただいたPさんも、このワインには苦戦して
おられたようです。
いや~、予想外に綺麗なワインでしたが、同一生産者の同一畑で、
これほど異なる味わい、というのも、友人には楽しんでもらえたよう
でした。
鰆 ポワロー 菜の花 XO醤 縞海老 桜海老 陸鹿尾菜
ひじきって、「鹿尾菜」って書くんですね。
知らなかった~(^^;)
鰆のしっとりプリッとした火の通り具合いがたまりません。
縞海老・桜海老の食感の違いと甘み・香ばしさの対比も楽しい
です。
青梗菜 トマト
デザートのような、さっぱり爽やかな甘酸っぱさ♪
但馬牛 新牛蒡 蕎麦の実 クレソン 新ジャガイモ
このお肉、3倍くらいあっても食べちゃいます。(*^▽^*)
ソースも、お皿を舐めたくなるのをガマンガマン。
和三盆糖 紹興酒15年 ヘーゼルナッツ きな粉 グラノーラ
苺 杏仁豆腐 ガトーショコラ 黒胡椒 ハイビスカス
プティフール
中国茶
デザートも、半端なく手間がかかっているんでしょうね。
美しく、深みがあって、そして何よりも美味しい!!
友人も大満足していました。
この日も、ホントにごちそうさまでした~ヾ(*´∀`*)ノ