この日は、京都へ。
リバーにはあまり馴染みのないローヌワインですが、
生まれ年のエルミタージュがあるということで、喜んで参加
させていただいてきました。ヽ(^0^)ノ
で、ジャン・ルイ・シャーヴも初心者のリバーですが、今回の
エルミタージュは、いずれも、干しシイタケの袋を開けた瞬間の
ほこりっぽいキノコの香りに、後からアプリコットティー、そして
獣臭が香ります。
甘酸っぱいけれど、土っぽくワイルド。
上記の三要素が、ヴィンテージによってバランスや熟成度合いが
変わる、という印象でした。
では、個別に、、、
エルミタージュ・ブラン1992
まずは、白です。
スタート時点では、樹脂っぽいニュアンスが強かったんですが、
次第にほぐれて、1.5時間くらい経つとオレンジママレードの
甘くほろ苦い余韻が出てきました。
このほぐれた味わい、いいですねぇ。
エルミタージュ・ルージュ1988
アタックは、一番パワフル。
最も獣臭を強く感じるヴィンテージでした。
以前、完全ブラインド会でいただいた1988とは全く異なり、
まだまだ元気いっぱいで、ピノとはかけ離れた個性を感じ
ます。
酸も強かったんですが、30分ほど経つとふっとおさまり、
その後は美しい姿を見せてくれました。
エルミタージュ・ルージュ1983
こちらは、アプリコットティーの酸を一番綺麗に感じる
ヴィンテージ。
1時間ほど経った頃の余韻は、ピノっぽい甘さもあり、
個人的にはエルミタージュ・ルージュの中で最も好みの
ヴィンテージでした。
エルミタージュ・ルージュ1980
こちらは、最も土っぽいキノコを感じたヴィンテージ。
煙っぽい、といってもいいくらいでした。
単純に好みの問題ですが、やっぱりリバーは1983が
いいかなぁ。
ただこのヴィンテージは、2時間ほど経つと果実味が
弱まり、落ち方が早く感じました。
エルミタージュ・ルージュ1972
こちらは、三要素云々よりも、かなり熟成感を強く感じた
ヴィンテージ。
スタート時点では、ほのかにブランデーや紹興酒の香りが
漂っています。
ただ、1時間ほど経過すると、逝きかけの香りがおさまり、
酸とのバランスもよく若返っていきました。
エルミタージュらしいか、と言われるとリバーには分かりま
せんが、古酒好きとしてはとっても楽しめるワインでした。
生まれ年でもありますしね。(^_^)v
シャトー・ヌフ・デュ・パプ1985
ヴィダル・フルーリー
当初からリストに「おまけで」と載っていたワイン。
余韻はあっさりしていましたが、スタートから飲み頃の
やわらかさがあり、するするっと飲める美味しさ。
ただ、正直なところ、あまり記憶に残っていませんでして、、、
というのも、この後、出していただいた「+α」ワインが
あまりに凄かったもので、、、
その「+α」ワイン、ブラインドで、という趣旨ではなかった
そうですが、成り行きでブラインドに。(^^;ゞ
味わいは、非常に綺麗に熟成した甘酸っぱい赤果実。
この甘酸っぱさ、凝縮感と余韻がハンパではなく、
当たりポンソのグリオットを思わせます。
ただ、グリオットの甘酸っぱさだけではなく、キャンディーの
ような甘みもあって、これは熟成したルジューヌで感じた
ことのあるニュアンス。
ということで、リバーの予想は、1980年代のポマールかな?
正解は、こちら。
コルトン1972
ボノー・デュ・マルトレイ
なんと、この美しいワインが、コルトンなんですかぁ。( ゜_゜;)
コルトンというと、もっと暗く沈んだイメージを持っていたので、
考えもしませんでした。
しかも、マルトレイって、コルトンの赤を作っていたんだ。
隣の席で、さっそく検索を始めたWさんによると、マルトレイは
所有している11haのうち9haがコルトンシャルルマーニュ、2haが
コルトンとのこと。
ネットでも見たことがないマルトレイのコルトン赤でしたが、
開けた若旦那さんもびっくりされるほどの美味しさ。
いや~、こんなに素晴らしい生まれ年ワインをいただいちゃって
幸福度マックスのリバーでした。
みなさま、ありがとうございました~ヽ(^0^)ノ