「どうぶつ占い」とよばれる性格診断は、
四柱推命における日柱の十二運をもとに、
分類したものとされています。
「どうぶつ占い」は非常にわかりやすく、
自身の性格にも合致する内容となったため
登場当時は大変楽しく拝見したものです。
十二運は、確かに性格を観るうえで
活用される要素ではありますが、
命式をよむにおいて、十二運というものは、
それ以上に重要な役割を担っています。
阿部泰山氏、伊藤泰苑氏の文献にある
十二運の解説につきまして、
“坐す十二運”“遭う十二運”“居る十二運”
“引従の十二運”というものがございます。
これら四つの十二運は、
それぞれの導き方や意味合いが異なりますが、
やや複雑になりますので
今回は概要のみにとどめ、
また別の機会にお話しさせて
いただければ幸いです。
以下に一例を挙げます。
女命(出生時間不明のため時柱なし)
辛庚乙
酉辰丑
庚乙癸
大運
庚辛壬癸甲乙
辰巳午未申酉
辛日、春の土用の生まれとなり、
土が旺盛となるため、
調候用神は壬と甲となります。
月令を得ずとも旺にして、
金局半会となり、身旺の命式です。
大運壬午(20歳~29歳)に、
辰と丑に深蔵された癸が通根となり、
結婚、出産となりましたが、
南方夏火運のため結婚後まもなくして、
夫の浪費が原因で
幼子を伴い離婚となりました。
その後、教職で鞭をとり、
後に財務管理において卓越した才能を活かし、
当時(昭和)の一般的なサラリーマンの
収入をはるかに超える高収入を得て、
ご両親とお子さまを支えながら、
堅実に人生を切り拓いていかれたのです。
大運甲申・乙酉には、
地支の比劫の申酉は財を引き連れ、
十二運は帝旺・建禄の運となり、
まさに、40歳~59歳にかけては
飛ぶ鳥を落とす勢いで仕事に励み、
資産を築かれた時期でありました。
大運には、その方の人生というものが
明示されておりますが、
命式にも、生い立ちから出逢う相手、
また縁のある仕事など、
生まれもった宿命の種が描かれております。
ここに、坐す十二運、遭う十二運、
居る十二運、引従の十二運を用いますと、
さらに、この方の繊細な家庭環境や
潜在的に託された能力や運の力、
さらには縁深い人との関わり方や
人生で選び得る道筋までもが、
驚くほどに明確化されるのです。
十二運は、柱ごとの性質や
星の強弱を測れるだけでなく、
ご相談内容によりましては、
六親骨肉に絡めて、こうした宿命的な星を
拠り所にして、問題となっている懸案を
ご相談者様と一緒に紐解かせていただく
ことが可能となります。
なぜ、この方は、
この星をもって生まれきたのか。
通変星や十二運を探求いたしますと、
ご先祖から託された力や、
今世で果たすべき役割の輪郭が、
少しずつ浮かび上がってまいります。
ただし、恐縮ではございますが、
ここでお伝えした内容は
十二運による鑑定を推奨するものでは
決してございません。
通変星や十二運を用いずとも、
すばらしい鑑定をなさる先生方を
数多く存じ上げております。
結局のところ、どの方法を採用するかは、
鑑定の中で自らの感覚によって掴み取る
しか方法はございません。
命式を通して、そうした積み重ねの中で、
自分自身の迷いなき“鑑定の採択”が
育まれていくのだと感じております。
本日は、十二運で観るということに
焦点を当ててお話しさせていただきました。
長くなりました。
ここまでお読みいただき、
いつもありがとうございます。