酷暑が続いておりますが、
みな様はご体調など崩されておられ
ませんでしょうか。
お出かけの際はくれぐれも陽射しに
お気をつけてお過ごしください。
さて、命式に官星のない私にとりまして、
偏官となる月は、毎回ながら何かしらの
トラブルが発生いたします。
官星が良い働きをする命式で
あればよいのですが、
私の命式にとって官星は忌神となります。
身体に不調を来たすか、
突発的な事故や事件に遭遇するか、
または八方塞がりな局面に
立たされるとか、
仕事では理由なき誹りを受けるなどの
経験を数多く積んでまいりました。
昨年の歳運・偏官が相当にきつい
出方をしたものですから
ある程度は消化できたかと思いきや
さすがは偏官、
どこまでも威力があるなぁと、
トラブルの内容にも感心しきりです。
今月も八方塞がりの心境を経験しましたが、
印星(AI)の力も借りまして
このほど解決に至った次第です。
こうして仕事にトラブルが発生しますと、
私は必ずA氏のことを思い出します。
A氏は故人となりますが、
私が幼い頃より知る方であり、
私の仕事になにかありますと
いつも傍にいてくださるようです。
A氏は、幼少期に両親を亡くし、
兄弟姉妹を養うため中学卒業と同時に
働きはじめた苦労人です。
元来、聡明であったA氏は
独学で法律と経済学を学び、
やがて経済界に進出を果たした後には
巨万の富を得る実業家となられました。
A氏は地元では名士として尊敬をされ、
そのカリスマ性たるや、
畏怖の念を抱くまでの迫力がございました。
誰もがA氏の煌びやかな成功を称えたのです。
けれども
A氏の絶頂期は長くは続きませんでした。
やがてA氏は、大きな事件に巻き込まれ、
一瞬にして巨万の富を失ったのです。
その後、A氏の復活劇を見ることはかなわず、
数年後にこの世を去られたのです。
私がなぜA氏を克明に記憶している
かと申しますと、
実業家としての実力を目の前で
見ていたことも然り、
A氏の命式には、ある特殊な法則が成立
していたことを後に知ったからです。
その法則と申しますのは、
法則が示す日干支の生まれであって、
更に、決められた複数の支の組み合せが
命式内で完全に揃った時に、
特殊命式が成り立つというものです。
この法則には、
大運や歳運で巡る支や干は含まれず、
必ず、命式のみで成立せねばなりません。
数多くの命式を拝見してまいりましたが、
後にも先にも、この特殊命式となり得る方
に出逢いましたのは、A氏只お一人です。
“意にも及ばぬ財を得る
而して終には不慮の災厄を招き
凶事に至るおそれあり”
法則の一節を要約しますと、
巨万の富を得たとしても
その行いが天に背くものであれば、
不祥の事態に陥るというものです。
ここに示される“意に及ばぬ財”とは、
通常の財とは異なります。
巨額の富を指し、まさに億万長者と呼ばれる
分類であると捉えております。
勿論、この特殊法則が成立する命式の方が、
必ずしも巨万の富を得る人生になるわけでは
ございません。
A氏のように、血のにじむような努力を重ね、
人々を救ってこられた経験を持つ方にのみ
発動するものではないかと思っております。
四柱推命を学び始めた頃に、
真っ先に看たのがA氏の命式でありました。
この特殊法則には名称がございますが、
流派独自の理論が含まれている場合があり、
法則の出典元の確認ができないため
ここでは控えさせていただきます。
当時、師でさえも出典元については
存じておらなかったようでした。
後に、この法則について記載されている
文献がないかを探してみたのですが、
未だに、詳しく書かれている文献を見つける
ことができておりません。
ある日干支にのみ呼応する十二支が
命式の中で完全に揃う時、
なぜ、そのような運命の法則が働くのか。
先人たちの残した数々の法則には、
浪漫に近いものを感じております。
A氏の命式の特殊法則ですが、
この法則は、財を得た後の行動が大切に
なることを如実に示しております。
家庭と家族を大切にし、
己の欲に囚われることなく財を世に
施すことが大切であると明示しているのです。
A氏が、財を築いた後の展開につきましては、
ここでは割愛させていただきますが、
只、当時において、もしもこの法則を
A氏自身が知っていたならば、
あの先に違う結果が待っていたのだろうかと、
それでもなお、同じ結果を選んでいたのかと
遠い過去に思いを馳せることがございます。
運命学を通して見える景色というのは、
ある家族の過去であり未来であるといっても、
過言ではございません。
家系の運命を変える者が一族に
現れるか否かも、
今の自分の生き方に出てまいります。
私が四柱推命の勉強に励みましたのも、
A氏の存在が大きく関係しております。
人間というものは、
人の運命に影響を及ぼすことができる
かけがえのない存在であるということを、
学びの中でより鮮明に確信がもてるのです。
お盆も近くなりますと、
A氏は縁ある方々のもとにご挨拶に
行かれているようでして、
氏の思い出話しを耳にする機会が
増えてまいります。
そのたびに、今はもうすっかりと笑顔で、
少し照れたように微笑むA氏のお姿が
目に浮かぶのです。
長くなりました。
本日もお読みいただき、
ありがとうございました。