①からの続きです。
跡取り鑑定と申しますと、
四柱推命に造詣が深く、
起業家でもあるA氏のお話が
印象深く残っております。
A氏は、
「昔、非常によく当たると評判の先生に
跡継ぎの鑑定をしてもらったんだよ。
その先生が、娘なら事業を伸ばす。
ただし、息子を後継者にしたら、
あなたは引退できなくなるよ」
と言われたとのことなのです。
引退できない?とはどういった理由
でしょうかとお尋ねしてみますと、
「長男が事業を引き継ぐと、
あなたは一生、息子の面倒を見ないと
いけなくなるし、事業はうまくいかない」
と言われたと、おっしゃるのです。
確かに、長男の命式からは、
父親の事業をそのまま受け継ぐというよりも
どちらかというと父親とは別の道を歩み、
独立した生き方をなさる命運が見て取れます。
そして長女の命式は、
財運が強く、事業運も大運の後押しが
伴えば、大きく会社を発展させる命運の
持ち主でいらっしゃいます。
そして、A氏はと申しますと、
ご自身の命式において、
喜神でもある官星(息子)にあたる水を
完全に蒸発させてしまうほど、
火が非常に強い命式の方であられるのでした。
あくまでも命式を看た際の
鑑定上のお話であれば、
跡取りは、息子ではなく娘だろうと、
そうなる流れでございます。
ですが結果として、
A氏は、長男を次期後継者として
任命いたしました。
「鑑定結果を受けて、
跡継ぎを息子にするかどうか
迷った時期もありましたよ」
「いろいろと気苦労はあります。
忍耐が伴うこともありますが、
息子が跡を継いだおかげで、
気持ちに余裕ができたのも事実です」
「しかも、同世代と比べて、
私は現役でいられるんですよ。
引退したら、会社がどうなるか
わからないという刺激が若さの秘密です」
と半ば冗談めかして、
破顔一笑でお話しなさるA氏。
そんなA氏のご様子に、
占いというのは、あくまでも
受け取る側によって、
結果が大きく変わるのだという
事例を教えていただいた気が
いたしました。
鑑定した側からしますと、
“やはり鑑定通りになった”
ともなりますし、
視点を変えれば、
“鑑定通りにはならなかった”
とも言えるのです。
なぜなら、
長男が後継者となったことが、
A氏の人生に活力を与える
“今”に繋がっていることに
ほかならないからです。
運命を他人に委ねることなく、
決断の結果も、
運命への責任も受け入れることで、
命式に刻まれた宿命を凌駕されている
方々をみてまいりました。
それが所謂、世間でいう開運と
呼ばれるものであろうことも。
自身の宿図にもっとも必要なものは、
経験を通して悟ること以外、
他ならないのです。
ご自身で運命を切り開く方に
共通して言えることは、
決定権は常に自分軸にあるという
信念をお持ちであり、
その軸にぶれがないことに
尽きるのではないでしょうか。
少しでもご参考になりましたら幸いです。
長くなりました。
本日もありがとうございました。
