命式には様々な読み方がございますが、
鑑定の一助としまして、
源頭から帰局の地を探ることにより、
その方の生き方や価値観を
推察する場合がございます。
五行周流の命であれば、
多くの場合、八字の中を五行が
滞りなく流れてまいりますが、
五行のどれか一つや二つ、三つと
星がない場合などは、
推量とともにその方の人生を
照らし合わせて流れを定めてまいります。
辛癸乙甲
酉亥酉辰
一例としまして、
上記の命式のように火がない八字の場合は、
源頭は辰の土とし、
土生金と近貼遠隔に従いまして
酉に流れて亥に渡り、
癸と乙を介して甲を帰局の地と捉えます。
源頭と帰局を辿ることで、
この命式の方のはじまりの気”は
社会的な場における正官であり、
人生の終わりは甲の傷官であると見ます。
実際に、この方は非常に活動的であり、
何においても仕事を優先とし、
ご自身の才能(傷官)を活かした
社会活動をされております。
源頭が官となることから、
「できるだけ長く勤める会社で働きたい」
「一生仕事を続けていたい」
というように、官への意識が強くなります。
また、源頭から帰局の流れにおいて、
時柱の辛酉が流れから外れております。
このことにおいて、
将来については、どこかぼんやりした
掴みどころがない感覚を持ちやすかったり、
また印星というところからも、
目上や親への気持ちや態度、
そして柱としては目下や子供に関しては
思うようにいかないなど、
そのようにも推察をする場合がございます。
このように、五行の流れを見ることで、
その方が大切にしているものや、
将来の方向性といった“在り方”が
浮かび上がってくるのです。
勿論、八字の流れと申しましても、
その方が、実際に星をどのように
使っているのかを拝見しなければ、
流れを決めることは出来ません。
この方の場合は、お話を伺った上で、
源頭を土、帰局を甲と判断いたしましたが、
源頭が土から金に流れるのか、
あるいは木から火に流れていくのかは
その方の生き方によって決まります。
命式八字の星を、
その方がどのように発露しているのかを
確認させていただいた上で、
後天運へと繋げていくのです。
五行周流の命と雖も、
流れから外れた五行というものが
本人にとりまして、
どのような影響をもたらしているのかは
鑑定士が見定めるものではなく、
主観により定めるものであります。
時にこのように、
四柱推命にご興味をお持ちの方とともに
命式八字の流れを辿らせていただく
ことがございますが、
源頭から帰局までの流れに
滞りを持つ方であっても、
人との出逢いや自らの経験を糧として、
命運を転化される方がいらっしゃいます。
流れの路を自らの力で創造されるお姿には、
学ばせていただくばかりです。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。