本年の干支・乙巳を象徴するかのような
猛暑を迎えておりますが、
如何お過ごしでしょうか。
来年は真の烈火となる丙午の年となりますので、
まだまだ序盤と思い耐え忍んでおります。
さて、タイトルにございますが、
本年に入りましてからご連絡をいただく
ご相談者様の命式を拝見しておりますと、
日支に“寅”の方を多くお見受けいたします。
もしくは、
月支か年支に“寅”をお持ちの方からの
ご相談事が増えてまいりました。
“寅”を命式にお持ちの方、
または大運に“寅”が巡っておられる方からの
ご相談が増えておりますのは、
本年が巳年であるからと推察しております。
四柱推命におきましては、
“寅”と“巳”の関係は(猛動形害)と申しまして、
神殺吉凶にございます“刑冲破害”の一つ、
「寅巳の害」
「勢を恃む刑」
が成立いたします。
「寅巳の害」は、
古くは、“六親眷族不和口舌多し”の
象意があるとされていますが、
現代では、どちらかと申しますと
身体の怪我や病気や手術、
軽度の人間関係の摩擦と捉えております。
また刑には、
“身辺に動揺すべき件を有す“とあり、
“刑害ありて困苦斗争の件生ずる”など、
諸々の災難が古書に記されておりますが、
刑害は基本的に、
「象意はあれど、脅威にはならず」と捉え、
“刑害”を一切採用しない流派もございますので
現代では特に、重視されていない神殺に
なりつつあるのかもしれません。
しかしながら、
本年の“乙巳”は例年とは異なりまして、
乙の弱い火力であれど“巳”に力を与え、
命式または対運に“寅”を持つ方にとりましては、
猛威となっているようにお見受けいたします。
仕事で思いもよらない所からクレームを受けた、
役職に就いて直ぐに過去の問題が露呈した、
身体に原因不明の痛みが発生しているなど、
人間関係の問題はじめ、心身の不調に悩まれて
おられる方が多いように思います。
因みに、本年に入りまして
世間を賑わしている方々の中には、
やはり寅をお持ちの方が多いように
感じております。
日柱であればご自身の進退について。
また、月柱であれば仕事や家族のことで。
年柱であれば社会的なことで、
なにかしらの“害”の運気に巻き込まれているような感がいたします。
では、“寅”が命式にあれば、
または命式の大運が“寅”であるなるらば、
今後、害の影響を受ける恐れがあるのかと
問われましたならば、
「否」とお答え申し上げます。
刑冲破害の影響というものは、
日常において社会に深く関わるお勤め人や、
第一線で活動を行っている人などには、
影響が出やすくなってまいります。
専業主婦の方や定年退職なさった方、
また学生の方など、ライフステージ的に
日々の経済活動や社会活動の
比重が比較的少ない場合は、
大きな影響はございませんが、
心身の不調や怪我にはご注意いただきたい時期になります。
害の概念ですが、
支合する二つの支の一方の支を攻撃することで、
支合を妨害する働きのことを申します。
寅(木)を命式のお持ちの方であれば、
支合の相手は亥(水)となります。
そして、亥寅の支合を妨害するのが
巳(火)となるのです。
巳は、寅(木)の成長に必要な亥(水)を
打ち消しにかかりますので、
寅(木)にとっては脅威となる巳(火)です。
まさに、亥(水)と巳(火)の戦いです。
さらには冒頭に申し上げましたように、
本年の巳は火力が旺盛です。
水火激冲が絡むのですから、
厳しい年運になるのは当然かもしれません。
害には、このように妨害の意味合いが
含まれますので、命式や大運・年運において
害や刑が成立しますと、
水面下に隠されていたものが浮彫立ち、
順調な流れが“阻止される”というような
現象が起きやすくなります。
寅を命式にお持ちの方は、
堅実で聡明でやり手のイメージがございます。
かつ大らかで気負いがなく、
包容力とマネージメント力もございます。
ですが、
その寅を間違えた方向で発揮いたしますと、
長所が、裏目に出ると申しますか、
包容力は単なる放任主義となり、
聡明さはずる賢さや身勝手さ、
さらには裸の王様的な根拠なき自信をもちはじめます。
刑害の年に
何等かの問題が発生されたのであれば、
ご自身の生き方や環境を見直す時期であります。
お悩みは深く、苦しいものかもしれません。
ですが同時に
試練の時こそが魂に活力を与え、
思考の転換を促し、
さらには生き方すらも変えることが
できるチャンスになり得ます。
刑害となる時期を決めたのは、
ご自身であります。
ただ単に悩み苦しむだけの時期では
決してございません。
そこには、
ご自身で体得すべき課題と申しますか、
宿題がございます。
ご自身で描いた人生設計図なのですから、
必ず自ら乗り越えていけるはずです。
烏滸がましい言を申しますが、
占い師としての拙い助言と
させていただけますと幸いです。
また大運や年運ではなく、
元来、命式に寅巳など“害”をもつ人は、
なにかしらの回避策はあるのでしょうか、
とのご相談を頂戴いたしますが、
四柱推命的には対処法はございます。
随分と長くなりましたので、
またの機会にお話しを
させていただければと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。