大運の天戦地冲について、
お尋ねになる方が多いように思います。
誰しもが60歳を迎える頃、
大運と命式の月柱との
天戦地冲が成立いたします。
師匠からは、
“月柱と大運の天戦地中は怖れないことです。
誰もが巡る運となりますので、
大運の天戦地中だけは看ません”との
お言葉がございましたので、
あまり重要視せずにまいりました。
ですが鑑定をしてきた中で、
大運の天戦地冲の象意というもは、
少なからず影響が大きいように感じております。
とりわけ財界人や経済活動が大きい方、
社会進出度が高い方においては、
まさに天戦と呼ばざるをえない
吉凶作用が働く事例を数多く見てまいりました。
人生の岐路を迎えたり、
キャリアの土台を覆すような事象がきたり、
または大病を患ったりと、
その方の大運と月柱の通変星に纏わる
凶作用が働く時もあれば、
大運で成立する五行配分により顕現する
事象もございます。
大運に用神が一緒に巡るのか、
はたまた喜神か忌神かによりましても、
凶が吉へ、吉が凶へと転ずるのです。
“冲あるところ、納音を見よ”と、
天戦地冲の凶作用が、
後に良化に転じるか否かを納音で
判断する法もございますが、
流派によりましても、
天戦地冲の吉凶判断につきましては
様々な考えが存在いたします。
天運というものがございますが、
起こる事象は避けられないけれども
その事象にどのように対峙し
乗り越えていくかは
ご自身の選択にかかって参ります。
それこそが、運命を変える力を持つ
人間たる所以であると思っております。
天戦地冲は決して恐ろしいものではなく、
また必ず、何かが起きるというものでも
ございません。
人生というのは、
四季の中で淡々と流れゆくものです。
晴天の日もあれば曇り空の日もあり、
爽やかな風が吹く日もあれば、
激しい雷雨に見舞われる日もございます。
そうして人は、宇宙の摂理の中で
時を重ねていきます。
60代というのは人生の節目、
価値観や生き方、そして、
過去からの陰徳の清算時期のようにも
感じております。
私の知る限りでございますが、
天戦地冲で人生を変えられた方は、
その後、満ち足りた生活を送られております。
命式に刻まれた人生というものは、
魂が描いた四季の巡りであります。
天戦地冲の大運を経た後も
刻命が続くように、
人の一生というものは、
経験を糧に運命を色付けることが
可能であるということを
命式を通して教えられているのだと、
そのように思う次第です。
本日もお読みいただき、
いつもありがとうございます。