こんなところにもシワが！ 足の裏が大ピンチ

もちろん、ふだんは口に出して言わないけれど、人より美しいかもと思えるパーツはどこ？　そう聞かれたら、みなさんはなんて答えますか

私の場合、大きく胸を張って言えるのは「足首から下」。

ふだんはあまり人目につかないパーツですから、他人様からほめられたことはありません。だからといって、見て見て　とアピールするのもはばかれるのが、「足首から下」です。

「花の中にだってヒマワリもあれば、人目につかないところでひっそりと咲く月見草もある」

こんな名言を残したのは野村克也元監督でしたが、「足首から下」は私にとって、まさに月見草のような存在。せっかくきれいに咲いているのに、誰の目にも留まらない。なんだかソンした気分ではあります（笑）。

ところが！　そんな自慢の月見草が、あろうことか見るも無惨にしおれかけていることを発見……。

かかとの角質に魚の目、タコ、外反母趾、巻き爪、水虫。女性が見舞われやすい足のトラブルと、これまで私はまったく無縁でした。
飲み会で靴を脱ぐことがあっても、ノープロブレム♪　素足にサンダルの季節が一年中続いても大丈夫。ガサガサの角質のためストッキングが伝線しちゃったなんて経験もナシ。

だから特別なケアはいっさいしていなかった私。お風呂上がりにボディクリームで全身保湿をしても、足首から下は塗ったり塗らなかったり、本当に適当。それでも今まで一度も困ったことがなかったので、何もしなくていいと思い込んでいたのです。

しかし、それは、足の爪を切ろうと思ったときのこと。

「え？　うそ。おばあちゃんの足みたい!!」

自分の足の裏を目にして、思わず大きな声で叫びました。私の目に飛び込んできたのは、深いシワが刻まれた自分の足の裏だったのです。

「いったいいつの間に……」

今度は小さく叫びました。意識して足の裏にふれてみると、全体がなんだか厚く固くなっています。そして、土踏まずからかかとにかけて、キルティング生地のようなシワが！　それも、最近できたとは思えない、深めのシワです。

あわてた私は、すぐさまボディクリームを手にしました。そうか、そうよね。今まで一度もまともなお手入れをしてこなかったんだもん。長い冬を終えて、乾燥しまくっていただけ。保湿すれば、きっとふっくらとした足裏に戻るはず。

フット用のクリームを持っていなかったので、冬用の保湿力の高いボディクリームを使ってみたものの、ダメでした。お気に入りのハンドクリームもダメ。まるで足の木型にクリームを塗っているようで、皮膚に入っていく感覚がないのです。

そうだ！　足にはフット用のクリームじゃないとダメなのかもしれない。翌日、フットクリームを買って、塗ってみました。昨日よりはマシかも。あまりにも長い間、放置していたことを考えれば、1日やそこらで改善するわけがないか。よし、しばらく塗り続けて様子を見よう。

1週間たっても、それ以上の変化はありませんでした。このままだと、おばあちゃんの足が定着しちゃう。40～50代ってこんなものなの？　それとも私だけ？　手ならまだ、チラ見でよその人をチェックすることはできても、足の裏となるとそうもいきません。

悶々としながらも、木の足形のような足裏にクリームをすり込むしかない私。これはもう老化と思ってあきらめるしかない

「それは『ベビーフット』を試してみるべきね。もうやった？」

藁をもつかむ思いの私に、年下の友人（といってもアラフォーです）が、あっさりと結論を出しました。

「知ってるけど、それって角質ケアじゃない？　私の足裏は角質っていうわけでもなさそうなんだけど」

あらためて点検してみても、かかとの角質のようにやすりで削れば取れるという形態ではありません。さわってガサガサしているわけでもないし、マメのようにかたい場所があるのでもなく、ただただ全体の皮膚が厚くてシワが深い。

彼女は諭すように、キッパリと言いました。

「試してみればわかるから。だまされたと思って、やってみてよ」

ははーん。これは彼女にも経験があるな。わかった。やってみましょう

『ベビーフット』は、フルーツ酸配合の専用ローションに足を浸すだけで、足裏やかかとの古い角質が自然にはがれ落ち、ツルスベ素足が誕生するという市販の角質ケアグッズです。

角質が剥け始めるまでの期間には個人差があるようですが、私の場合、使用後4日目に脱皮開始。そして、3日後の本日、脱皮が完了した模様!!　木の足形のようだったのは、硬化によるものだったのでしょう。今はそれが脱げた感じ。さわると明らかにやわらか＆ふっくらしています

シワのほうは……。残念ながら残っていました。でも、足形が取れた分、薄くはなっています。フットクリームを塗ってみると、おお　ちゃんと浸透していく感覚が。これなら毎日のケアをがんばれば、持ち直せるかも

さっそく友人に成果をメールすると、ドヤ顔をしているだろう彼女から、こんな返信が届きました。

「私の足裏も大変だったのー。リフレクソロジーでフットケアをするのもありだけど、この足を他人様にお見せするのは恥ずかしすぎる！　自宅でケアできるなら、その前に少しでも改善した状態に持っていきたいと思って、挑戦したわけ」

なるほど、アラフォーの乙女ゴコロってやつね。

というわけで、ケアなしで自慢の「足首から下」を維持できていたのも今は昔。これからは毎日のお手入れに足裏が加わることになりそうです。

年を重ねると、こうしてやらなければいけないことが増えていくんですよねえ。