あの夏のフローズン | りつかのブログ

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なんとなく始めてみました。気負って開始したはいいが、あとが続かず……という悲しい過去を背負っているので ( ̄▽ ̄;)

高校生の時、夏休みに遊園地のプールへ行きました。



流れるプールで浮き輪と共に流れてみたり、波の出るプールで波とたわむれてみたり。夏のひとときを楽しんだあと、のども渇いたし、かき氷でも食べよっか、ということになり、



そして私は出会ったのです、


フローズンコーラに。




……先っちょがスプーン状になっているストローですくうと、意外に重い。たわむストローに顔を近づけて口に含むと、舌の上でほんの少し溶けてかすかにコーラの味。噛まずに飲みこむと、小さな小さな氷の粒が、のどの奥をすべり落ちていく。




こんなに美味しい食べ物が、この世の中にあったのか…




食べ進むうちに少しずつ溶けて、変わっていく食感。ストローを深くさしても何も吸いこめなかったのに、その何秒後かにはズズズッと液体が上がってくる。左手で持つ薄い紙のカップが柔らかくなっていく感触。真夏の太陽の下で食べるそれはあまりにも儚く、胸が締めつけられるようでした。




……あの夏から、

ずいぶん時がたってしまったなぁ……………





……ということを、しみじみと思い出していたわけです。8月の終わりの、イオンの食料品売場で。




なぜ急にそんな感傷にひたってしまったのかというと、



「もむだけカンタン!!  おうちでフローズン!! チルファクター」



なる商品を見つけたからなんです。見た目はコップの親玉みたいな感じ。中に好きな飲み物を入れてモミモミすると、フローズンができるらしい。おうちでフローズン。もむだけ。その製造グッズが千円ちょっとで買える。



フローズンといえば、大きい機械の中でぐるぐると金属棒が回って中身をかき混ぜていて、注文するとソフトクリームみたいにニュルニュルニュルっと出てくる、そういうイメージだったので、もんで作る……というのが今ひとつピンときませんでした。




でもまあ、頭の中で井上陽水少年時代が鳴り響いていた私は、買ってしまったわけです。チルファクター。コーラと共に。




家に帰って、さあさっそく作って食べましょフローズン(*'∀`*)vハート      ……と、説明書を読むと、「まずは容器を、冷凍庫で6時間くらい凍らしてください」……



……6時間……


出鼻をくじかれた感はありますが、まあ翌朝の楽しみにとっておくのも悪くない。手作りフローズンコーラで朝ごはん音符    何かお洒落な避暑地のペンションみたい (←?)



シリコンカップの中に保冷剤が入っていて、カップごと凍らし、そこに冷やした飲み物を入れてもむとフローズンになると。そういうグッズらしいです。なあるほど。




んで翌朝、はりきって作ったのがこれ↓↓








おお、おお、おお、おお、おお、おお、、、




これはフローズンというより、シャーベットではなかろうか……?



食べてみると、たしかに美味しい。美味しいけど……

シャーベット……(´・ω・`)……



私の記憶の中にある、あの夏のフローズンは、もっとこう水分が多かったような…。「ふっくら」という感じ。



そうか水分ね。コーラを足してみるといいかも?


んでジョボジョボとコーラを入れてみたんですが、結果は「シャーベットが浮いたコーラ」になっただけでした。そりゃそうか。



その後、お酒などでも作ってみましたが、失敗なく美味しいシャーベットが作れてなかなか良いです。良いんですが……



フローズンてこういうのだっけ……ううっ...
私のフローズンの定義、間違ってるのかなぁ。




17歳の夏のフローズンコーラには、もうめぐりあえないんでしょうか………

ちょっとさびしいです。