本日は「世界ゾウの日」 。

「象=大きい=乗れる」というイメージが、世の中に蔓延しています。

しかし、 「象使いライセンス」取得の裏に潜む事実を知っていますか? https://www.compathy.net/magazine/2015/05/31/elephant-thailand/

サーカスも然り。

 

 ゾウは苦しんでいます。

 

 

また、古くから象牙は、丈夫で加工しやすく価値の高いものとされています。

 しかしその象牙が「生きている象を殺して顔からえぐりとっている」事は、あまり知られていません。

 

 象牙(製品)は買わないでください。

15分に1頭 ゾウは殺されています。

 

 

 

環境破壊

 密猟

動物の過酷な使役

 

 私たちとは関係のない遠い国の出来事では、決してありません。

 

 そこから生まれた製品が、私たちの身の回りに沢山あります。

 

 知る事

意識する事

伝えていく事

 

 私たちそれぞれが出来る事を。

 

 

 

「ふくちゃん」の曲を作りました。

 

 

ふくちゃんは、福山市立動物園にいるボルネオゾウです。

「ふくちゃん」の事を気にして頂けた方は、よろしかったら下記リンクをご覧になってください。

ふくちゃん応援ブログ 「ボルネオゾウのふくちゃん ~ふくちゃんへの恩返し~」  http://fukuchan17.exblog.jp/

 

 

ふくちゃんから少し逸れますが、

旭山動物園園長であり、ボルネオ保全トラストジャパンの理事である

坂東元さんの素晴らしいインタビュー記事を先程拝見しました。

動物園ファン、動物好きの方、いずれでもない方にも一度触れていただきたい言葉が多々ありましたので抜粋します。

記事元 https://t.co/hXSl6aDXPt

 

西洋では「良くも悪くも生き物と科学的にちゃんと共存しよう!」という感覚を育んでいます。 日本人は全て合理的に割り切れていないため、檻に入ってる動物を見て「かわいそう」と言ったり、一方テレビで見る犬猫に関しては「かわいい」と言ったり、どちらかというと感情的な方向に行きがちですよね。

 

まず1882年に、日本で最初の動物園である上野動物園ができます。

 当初は日本の野生動物を外国人にしっかり見てもらいたかったそうです。

 しかし、外国の野生動物であるホッキョクグマやキリンなどが輸入可能になった。

当然、日本人が「こんな動物がいるのか!」と珍しがって大勢押し寄せました。

 

まぁ、結局見世物になるんですよね。

その後、大都市に動物園が生まれていきます。 昭和30〜40年代になると高度経済成長もあって世の中がどんどん豊かになった。

 財政豊かな地方都市に動物園が乱立していくんです。

あちこちに動物園が増えた結果……。 人間はすぐに飽きてしまいました。

 

動物園は生きている野生動物を飼うわけです。

 当然、莫大な費用が掛かります。 お客さんを飽きさせないよう、珍しい動物をどんどん入れようとしても、いたちごっこですよね。

予算に限りのある地方の動物園は対応しきれません。 だから今いる動物たちのことを大切にできないかと思い至りました。

 

動物園の理念には「娯楽」「教育」「種の保存」「調査研究」という4つの柱がありますが、全て欧米で作られた理屈です。

 動物園の存在を正当化するための理論武装ですよ。

 その4つの要素に関しても、日本の動物園でちゃんとできているところは少ないですよ。

 

例えば「客寄せパンダ」と言いますけど、それは「動物の命の価値に差がある」と言っているのと同じことです。

 命を扱っている側がそれをしてはいけない。

 「日本で唯一〇〇がいます!」なんてアピールする一方で、「種の保存」っていうのはおかしいですよね。

 

タヌキは自分がパンダでない事を悩んで生きてはいない。

 ほとんどの人が潜在的に何かと比較して判断しちゃってる。

数年前にデング熱が流行したとき、媒介になる蚊が一斉に駆除されました。 でも、蚊がいなくなったら小鳥が生きていけない……そんな事実を自然に連想できる大人が増えるといいですね

 

芸ができる動物が話題になる。

でも、動物の芸を見ても、その動物の生態や背景には気付かないでしょう。

 実際、ある芸で有名なクマがいるんですが、彼は有害駆除で殺された母グマの子どもなんです。 彼の芸で喜んでいる人は、そのことは知る由もありません。

 

こういう真面目な話を動物園でしてもなかなか聞いてくれないんですよ。

なんとか届けようと旭山動物園では頑張っていて、そのひとつにアザラシの「もぐもぐタイム」というのがあります。

 ショー的な意図はなく、自然界にいるアザラシが、実際の漁港に来る環境を再現しているんです。

 

そこでは、「実際の漁港には『ゴミ』がたくさんあって……」というふうに環境についての真面目な話もします。 すると、結構最後まで聞いてくれるんですよね。 言いたいことがあったら聞いてもらわないと負けなので。 道のりとしてはそんなに楽なものではなかったですがね……。

 

平成に入って、ラッコブームが起きたのをご存じですか?

すごいブームでね。すると、相対的にアザラシが不人気になったんです。

うちにはラッコがいなくてアザラシがいたんですが、親や先生はアザラシを見飽きてて「ラッコはいませんか?」とか聞くんですよ。

親や先生など大人が必ず言ってたのは「これラッコじゃないんだよ、ただのアザラシだよ。次に行こうね」です。

私はとても悔しかったんです。あまりに悔しいから、その先生を追いかけて「どこがただのアザラシなの?」って問い詰めたこともあったほどで……(笑)。そこで先生も説明できないんですよね。マスコミから得た情報で、なんとなくそう考えちゃってるから。

よく「一番、人気のある動物はなんですか?」って聞かれるんですが、うちのスタッフは「一番なんてない」と思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本には100あまりの動物園が在ります。

その多くは経済成長と共に、市民の憩いの場として、各地方行政により設立されました。

 

動物園には、動物を見世物にする場ではなく、その生態を正しく学ぶ教育施設として、

また希少種を保護、繁殖させる機関としてなどの充実が求められています。

 

現在では展示面でも動物本来の姿を見せるなど、様々な取組みが実を結び、入園者数が増加している園もあります。

しかし多くの場合は経営母体の自治体の財政難から、実質上民営化していたり、展示動物数を減らしたり、運営費用の一部を市民や入園者からの寄付で賄ったりするなど、依然厳しい状況です。

 

この狭い国にこれほどの数の動物園が在る事自体が一番の問題であると考えます。

が、もちろん人間都合で連れて来られた動物達を、不幸な目に遭わせる訳にはいきません。

 

私が理想と考えるのは、

地方行政都合で左右される(人事異動で飼育員が変わる)飼育環境ではなく、

「国立動物園」として、各地方に動物園を1園ずつ程度にし、国の持てる技術・人材・予算を集約する。

そして各地方の気候にできるだけ適した飼育動物を選定する。

 

なによりも、動物達が少しでも幸せに暮らせる環境を望みたいものです。

 

 

今回の曲は、「ミラクル☆ミルク」

 

釧路動物園のアイドル、ホッキョクグマのミルク。

そのミルクの楽しい写真を撮り続け、多くの方々に元気とパワーを与え続けている「やすこさん」やすこ (@aoitorirapi) | Twitterに写真展で出会い、生まれました。

 

「かわいい」から好き。

好きだから大切にしたい。

 

この純粋な想いが繋がっていき、

動物と人間の関わりが、人間の自然との関わり方が、

少しでもよい方に変わっていきますように。

 

 

自然との共生をテーマに作った曲の10曲目です

 

⑩ 昔 この国には狼が居たよ

 

 

在るがままの世界  美しい世界

ここで僕らは生まれた

「新しい世界に」 「素晴らしい世界に」

そこへ人間達がやってきた

 

ヒトは小さく愛し合い  豊かな社会を画策し  都合を刻んだ物差し振りかざし

平穏や平和を錯誤し  カネが心を凌駕し   創造と共に破壊を繰り返し

純粋な生き物だね

 

世界のすべては繋がってるんだ

そういう具合に出来ているんだ

 

「新しい世界に」 「素晴らしい世界に」

火を手にして人間達はやって来た

 

万物の霊長と自称し  科学で自然を操作し  食物連鎖の中から逸脱し

海へと空へと乗り出し 得体の知れないものを生み出し  宇宙へまでも手を伸ばし

「進歩」 「進歩」 「進歩」・・・

 

あなたの子供の世界のために

あなたの孫の世代のために

あなたの子孫の未来のために

すべての命の未来のために

 

穴があるからドーナツなんだ

食べてしまえば 無くなる

穴も無くなる  すべて無くなる

 

ありがとうヒューマニズム  どうですかエゴイズム

自然のメカニズム  今日も陽が沈む

 

昔 この辺りは深い山だったんだよ

タヌキはこの頃は あのムラに沢山居るよ

昔 この国には狼が居たよ

かつて この星にはあいつらが居たよ

 

すべての子供の未来のために

すべての命の未来のために

世界のすべては繋がってるんだ

そういう具合に出来ているんだ

すべての世界は繋がってるんだ

そういう具合に出来ているんだ

 

存在価値なんて考えますか  海が陸を包んでいる

存在意義なんて考えますか  大気が星を包んでいる

 

 

 

 

ヒトはしんどい生き物ですね

 

経済競争に巻き込まれざるを得ず
生きることにまで勝ち負けが持ち込まれる風潮

 

優しさや思いやりに溢れた人ほどに、利己的な人たちのしわ寄せを抱えて・・
 

 

大量生産 大量消費
それを煽る大量の情報
進歩とは呼び難い乱開発

 

 

足元の小さな命を慈しみ
自然の移ろいを心に刻む
ゆとりを持てる世の中であれば

 ヒトはもっとたくさんのものを大切にできるかな

 


人間は自然のごく一部であり、すべては生かされている

 

 

 

こころをみたすものはなんでしょう

 

 

⑨ くもにのって