「人生の分岐点」
僕は、小学一年生の頃から、16年間サッカーに打ち込んできました。
学生生活を振り返っても、そのほとんどがサッカーで埋め尽くされています。
学生の長期休みは、地獄の遠征だったし、
授業中にまで、サッカーをしていました。(洛北Ⅲ類生なら分かる悪魔のスポですね)
そんな、僕の人生とも言えるサッカー生活が今年で終わりを迎えます。
16年もやっていれば、伝えたいことなんて山ほどありますが、全部は書ききれないので、その中の一つを伝えたいと思います。
少し長くなりますが、お付き合いください。
僕は、二回生になる前に、学連(関西学生サッカー連盟という大会運営をしている組織)に推薦されました。
今でこそ、サッカー部の選手が両立することが当たり前になっていますが、当時の学連の認識としては、時間と体力的な問題から両立はできない役職でした。
僕が選ばれる前年までは、部外の人から有志を募り、学連幹事として、チームを支えてくださっていましたが、様々な事情があってか、僕の年代から部内推薦となったわけです。
だから、50人近くいる学年の代表として、推薦されることは、名誉なのかもしれないけれど、当時の僕からすれば、
「サッカーを辞めろ」
と言われているのかなと思いました。
「なんで俺が」と
悔しくて、辛くて、
みっともなく、同期の前で涙を流しました。
正直、大学生活の中で、この時期が一番苦しかったです。
しかし、
監督から
「サッカー、学連、教職、全部欲張ってやってほしい。前例はないけれども、やれるはずだ。」
という話をいただいたこと
同期のみんなが
「大変だと思うけれど、これからもお前と一緒にサッカーがしたい」
と言ってくれたこと
この言葉のおかげで、両立を目指すことになりました。
この決断が、恐らく僕の人生の分岐点になるのだと思います。
学連とサッカーとの両立は、先に書いた通り、元々時間と体力的な面を考慮して、認められていなかったわけなので、正直かなりキツかったです。
朝練に参加し、学校へ行き、授業終わりに、大阪にある事務所へダッシュで向かい、終電で帰ったり
土日は、試合の運営のために始発で行ったり
作業が長引き、終電を逃したり
作業が終わらず、持ち帰って家で徹夜したり
挙げると、キリがないですが、本当にキツかったです。
練習して、勉強して、学連に行って、バイトもしてとなると、24時間じゃとても足りません。
とにかく睡眠時間を削って、削って、毎日過ごしていました。
そんな生活を繰り返してるうちに、
「無い時間を費やしているのだから、もっと力を入れないと勿体ない」と思うようになります。
授業中、もっと集中できるんじゃないか
練習の質をもっと高くできるんじゃないか
バイト中にも学べることはあるんじゃないか
そんな風に、意識が変わり、授業でも、練習でも、バイトでも、全てに全力で取り組むようになると、
見える世界が変わりました。
面白くないと決めつけていた授業にも、学ぶことは必ずあって
プレー中、人のせいにして終わっていたことにも、自分に改善の余地があって
何もかもが成長のきっかけになるわけです。
見えていないだけで、
学ぶことができる環境も
成長できる場所も
どこにでもあるんだと思います。
学連と選手の両立は、苦しくて、しんどくて、辛かったこともたくさんあったけれども、史上初を成し遂げるなんて経験、普通はできません。
やって良かったなと心から思います。
本当に充実した大学生活でした。
サッカーも、勉強も、バイトも、遊びも、本当に充実していました。
今となっては、学連という「きっかけ」に飛び込ませてくれた同期に、本当に感謝しています。
人が変わるきっかけは、きっと何でもいいんです。
僕にとっては、学連だったけれども、
変わるきっかけなんて、きっとどこにでも転がっていて、
そのことにまだ、気づけていないだけなんです。
みなさん、どうでしょうか?
毎日を惰性で過ごしていませんか?
練習をただこなすだけになっていませんか?
授業中、ろくに話も聞かず、携帯ばかり触っていませんか?
大学生は、可能性に満ち溢れています。
何に時間を使っても、
何に力を入れても、自由なわけです。
でも、時間は四年しかありません。
ただこなすだけでは、あまりに勿体ないと思いませんか?
そういった視点から
限られた時間を、
どのように使い、過ごすのか
考えてみてください。
きっかけを待つのはやめて、探してみましょう。
きっと、そこら中に落ちています。
探してもなければ、作ろう。
日常の様々なことを、きっかけにできるはずです。
考え方が変われば、行動は変わるし、行動が変われば、結果も変わります。
だからまずは、きっかけに飛び込んでみてください。
きっと考え方が変わります。
様々なことにチャレンジして、
たくさん失敗して、
一回りも二回りも大きくなったみんなに会えることを楽しみにしています。
後輩のみんな、
全国、本気で獲りにいってください。
応援しています。
長くなりましたが
最後に、
全部自分の力で乗り越えてきたみたいに書いてますが、そんなことは全くありません。
こんな僕を支えてくれたみなさんのおかげだと本気で思っています。
楽しいことも、辛いことも、共に乗り越えてきたサッカー部のみんな
学生生活を支えてくれた学部のみんな
そして、何より、僕とサッカーを巡り会わせてくれて、辛いことも、しんどいことも全部受け止めて、最後まで支えてくれた家族のみんな
本当に感謝しています。ありがとう。
ほんまにみんな最高です!
ほんまにありがとうございました!!!!
拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!