◆2016年2月5日追記◆

皆様御無沙汰しております。当記事を書いたゆきるです。

上げてから9ヶ月くらい?経っている記事ですが、ふとグーグル先生に訊いてみたら何かすんごい位置に来てたので追記します:(´◦ω◦`):

この記事に関しては、あくまで「重量効率」という観点からしか逆提灯、今で言うフロント提灯を述べていません。ぶっちゃけ一部分にも程がある。

現在、関東圏、特に東京界隈では非常によく見られるようになったフロント提灯。皆さんそれぞれノウハウがあると思います。

そういう人達に話しかけてみて色々教わったり、あるいは意見交換しながらコミュニケーション取ったりするのもまたミニ四駆の醍醐味の一つだと思います。

もちろん、私でも構いません。最近は主にTwitterの方で好き勝手ボヤいてますので、そちらで絡んでいただいても全然オッケーです。「りつよん  ゆきる」とかでググればすぐに出てくると思います。

情報は新しい方が良いです。積極的に行ってみましょう。


……ていうか、記事1番下のマシンの写真とか

古過ぎてもはや恥ずかしいんですよ笑

当時の100Rさんのコースレコード作った時のセットで、レイアウトが存外鬼畜だったからサイドのマスダンがすんごい事になってるし_:(´ཀ`」 ∠):_



皆さんこんにちは。

JCコースの詳細が段々判ってきて頭を抱えているゆきるです。

いやー、どうしますかね。あのヒャッハーストレート。写真見た感じ6~7㎜高さありそうなんですけど。

こんだけ高くなると単純な大径、って訳にもいかないかなーとか。狙って片輪走行、になるのかな?

あるいは超大径提灯とか?(妄想


まぁそれはさておき。

書くと言い続けて早数ヶ月、お待たせしてすみません。

ブログの時間軸がようやく追い付・・・いてねーな。まだ終わったイベントが一つあるか。

ともあれ、あぶさんの許可も出てようやく書けます逆提灯。いってみましょー。


と言っても、難しい事は何もないんですけどね?

提灯機構における重りの重量効率を、てこの原理を使って考えようって話です。


マスダンパー機構は、基本的にニュートンのゆりかごを模した構造をしています。

地面から来る衝撃をマシン本体からマスダンパーに逃がす訳ですね。

で、提灯機構はその中でも力の方向を回転により上下から前後に変換する機構です。

何が違うのかというと、通常のマスダンパーはビスの長さを超える距離を重りが動こうとするとビスの先の部分が重りに引っかかり上への力がかかってしまいます。この「上への力」というのは最初にマシンにかかった「地面から来る衝撃」と同じです。

つまり、ぶっちゃけ通常のマスダンパーはビスの長さを十分に取れない場合この「上への衝撃」のタイミングを遅らせている事にしかならない訳です。

重りを通すビスの長さが無限に長ければ違いますが、実際はそんな事はなく。上にスプリングを仕込む事で衝撃を半減する事はできますが、それでもどうしても上方向への力はかなりの部分残ってしまいます。

一方の提灯はというと。アームが支点を軸に開く=重りが円を描いて移動する事により回転運動となり、上下の衝撃の向きを前後に変換する事になります。

まぁ完璧に変換する事は難しいでしょうが、それでも通常のマスダンパーよりは効果が高いです。その証拠に、提灯マシン、特に重心が低く作られるヒクオマシンはジャンプがとても低くなります。

これは、最初に上げた地面からくる上への衝撃が大分吸収されている事を意味します。回転は偉大ですね。「敬意を払え」(ジャイロ

あ、ちなみに着地時の衝撃に関しても同じです。


んで。

じゃあその重り。効率良くできないの?って考えた時に、上に出てきた提灯の回転運動に行き付く訳です。


通常のマスダンパーにおいては、重りの重さ=吸収できる力の大きさとなります。

しかし、上記の通り提灯には根元となる支点があり、重りが着く力点があり、マシン本体を叩く作用点がある。つまり、提灯機構そのものをてことして捉える事ができる訳です。


てこの原理、というのをおさらいしましょう。

てこの原理とは


d1F1=d2F2

d1:支点から力点までの距離

F1:力点にかかる力

d2:支点から作用点までの距離

F2:作用点にかかる力


こちらの原理となります。

シーソーを思い浮かべると解り易いです。大人と子供がシーソーで遊ぶ場合、大人は子供より中心(支点)近くに座らないと上手くシーソーが動きませんよね。アレです。


これを使って通常のリアからアームを伸ばした提灯機構を捉えた図がこちらとなります。

{72766479-9597-4080-9B88-7DF5E01511A8:01}

てこの種別の差こそあれど基本となる原理は変わらない


あらビックリ。意外と効率悪いんですね。


が、それでも効果が高いのは周知の通り。なら、その重量効率をさらに上げるためにはどうすれば良いのか。

そこで行き付いたのが、フロントからアームを伸ばした逆提灯です。

詳しくは下図。

{13C96A17-D4F2-4A16-994B-9EFDD821F6E0:01}

ポイントは、叩くべき位置=作用点の位置は変わらない、という点です。

提灯における作用点というのは、要するに下からの衝撃を受ける点。衝撃を吸収するための反発点です。

ここは、アームをリアから伸ばそうがフロントから伸ばそうが変わるはずがありません。そしてそう仮定した場合、支点からの位置関係が作用点<力点である逆提灯の方が重量効率が遥かに良い事になります。


まぁ、だからといって逆提灯万歳かというともちろんそんな訳でもなく

通常の提灯と比べてクセのある機構なので、重量バランスの感覚はなかなかそれまでとは違ってきます。慣れないと少し難しいです。

ただ、慣れてさえしまえばマシンを軽く仕上げられたり、通常時の荷重も調整できたりと色々便利です。特に両軸マシンでやる場合はそれが顕著で、アームの向きを変えるだけでフロントヘビー・リアヘビーを切り替えられたりします。フロントヘビーにした場合は若干力点までの距離が短くなりますが、それでも作用点の位置を間違えなければそれよりは遠くなりますので通常提灯よりは重量効率が良いですね。

また、真ん中などと言わず思い切ってフロントからリアまでアームを伸ばしてしまう方もいらっしゃいますが・・・まぁ、そこは各々考えてみてください。ただし、タイヤの接地点も力が絡めば支点になる事は忘れずに。


あ、それと。

逆提灯の宿命として構造的な理由からボディがすこぶる乗せ難いのでその点は注意。

ホントね、ボディ選びますよ_:(´ཀ`」 ∠):_ 


{C972C688-16DA-4990-A731-471405447851:01}
ゆきるの両軸逆提灯マシン。外からは判り難いが、バッテリーキャッチの部分にスポンジを貼り、アームでそこを捉える事で作用点としている



そんなところですかね。

個人的にはオススメな機構です。皆さんのセットの一助となれば幸い。

ガチ文系頭の私が考えた事なのでツッコミどころもあるかもしれません。悪しからず('、3_ヽ)_

文字じゃわかんねーよ!って人は本人捕まえて訊いていただければ実機使って答えます(ヽ´ω`)



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