朝、2人が出かけてから、カイコの桑を新しくしてあげました。
あまり動かなくなった身体で、ちょこんと頭をあげました。
頭をなでたら、いつもより弾力のない身体を感じました。
もう食べられないけど。
やわらかい桑の葉っぱだよ。
夜、長女と話しました。
「生きてるのに埋めちゃうのはかわいそう」
そういう長女に、『安楽死』意味を説明しました。
食べられない状態もかわいそうだったから。
結局、そのままにすることになりました。
寝る前に長女は私のスマホで調べていました。
朝、ネットの画面を立ち上げたら、検索結果が残っていました。
『カイコのけがはどうやったらなおりますか』
その答えはありませんでした。
実は私も。
前の晩に調べてみたんだ。
結局わからなかったけど…。
でもそのことは長女には言いませんでした。