一番動揺しているのは私だったのかも。
夜、子どもたちが眠ってからカイコを見ました。
まだ、動いていました。
新しい、やわらかそうな桑の葉をあげました。
ちょっと首を動かしました。
食べられなかったけど。
次の朝、身体には桑の葉のお布団をかけたままで、長女にカイコの顔を見せました。
昨日はカイコを見られなかった長女。
あの瞬間を目撃してしまったものね。
ほらね、お顔はきれいだよ。
「もう、桑の葉っぱを食べることができないから、きっともうすぐ死んじゃうよ。埋めるのはママがやっておいた方がいい?」
「ううん。一緒に埋める」
少し涙目になりながら、長女は答えました。
「土だと、ジャリってなってかわいそうでしょ。だから、桑の葉っぱにたくさんくるんであげたらいんじゃない」
次女なりに、一生懸命考えています。
「そうだね。桑、大好きだものね」