長女の叫び声が聞こえました。
続いて次女の泣き声も。
私が持っているのは、掃除中で空になっているカイコの箱。
嫌な予感が頭をよぎりました。
5頭のカイコになにか…!?
(カイコは家畜として扱いのため、匹でなく頭で数えるそうです)
先にマユを作り始めている10頭のカイコ。
後の5頭。最後に過ごすお部屋、きれいにしていました。
おやつを持ってウキウキの次女。
長女も大好きなじゃがりこだから、一緒に食べよ♪って言いながら。
そこに、カイコが置いてありました。
凍りつきそうな状況。
カイコを見て、理解できるまでに少し時間がかかりました。
1頭のカイコ、お腹の部分が違っていました。
踏んでしまった次女を責めて欲しくはありません。
長女の攻撃の矛先をまず変えなければ。
床に置いておいたのは私だから。
でも。
誰かのことを恨み続けなければいけないのは、きっとつらいと思う。
恨まないで、未来へつなげる解釈を考えたいと思いました。
「ごめんね。ママがここに置いちゃったからね。次女は知らなかったよね。ママも知らなくて踏んじゃったら、とっても悲しい。でもどうしてここに置かなきゃだったんだろう」
置いてしまった自分のことは棚に上げて…と。
テーブルに広がっている次女の描きかけのお絵かき。
床に散乱している長女のランドセル。
「片付けておいたら、カイコを置く場所があったよね」
ママの責任逃れじゃなくて…。
それぞれの役目を考えよう!ってことで…。
それから、交通事故の話。
「人間だって、車にひかれたらぐちゃぐちゃになっちゃうこともあるんだよ」
昼間、飛び出しそうになっていた次女のこと。
交通事故で、子どもが目の前でひかれてしまった人の話もしました。
たぶん、私だったら間違いなく発狂すると思う。
目の前で、子どもが大変な事態になってしまったら。
話がどんどん逸れていって、2人はだんだん落ち着いてきました。