今、長女はカイコを飼っています。
市で開催している「子どもカイコ教室」に参加させていただいているからです。
カイコを飼い、糸を紡ぎ、機織りの体験ができます。
「糸を取るためにはカイコを殺しちゃうんだよね」
長女はそこが気になって仕方がありません。
「そうだよ。だからマユを大切にしてあげようね」
「嫌だ!殺しちゃうのは絶対に」
そこから長い長い幸せ探しの旅が始まりました。
最初、野生に放してあげたいと言っていました。
でも、蚕は野生では生きられないそうです。
人間の手でないと生きられないか弱き蚕。
じゃあ、卵を産ませて育てるの?
カイコ1匹が500個の卵を産みます。
家中をカイコ部屋にするの?
庭を桑畑にして、学校をやめてカイコを育てるの?
ちょっと無理な話。
「でも殺しちゃうのは嫌」
「じゃあ、育てられない卵を産ませることが幸せなの?」
「それもかわいそう。カイコはどうしたら一番幸せなんだろう…」
長女はまだ考えています。
最初、マユから生糸を取ることを説得していたのですが、私もだんだん分からなくなってきました。
『カイコにとって一番幸せな方法』を探したい長女。
人間にとってなら、いくらでも理由をあげられるけど…。
蚕の飼育って情操教育に良いと聞きました。
情操教育(感情や情緒を育み、創造的で、個性的な心の働きを豊かにするための教育、および道徳的な意識や価値観を養うことを目的とした教育の総称)。
う~ん、この意義的には良い心の教育っていえるのかな???