絶縁抵抗測定


監督部公認の「自家用電気工作物必携」によると


高圧及び特別高圧の電路については大地及び他の電路(多芯ケーブルにあっては他の芯線、変圧器にあっては他の巻線)と絶縁されていることが確認できればよい


大地間だけの絶縁だけではなく、他の電路との絶縁も確認しろと唱われている


他芯ケーブルは遮蔽層の接地があるので意識せず普通に計っても自然と心線間との絶縁は確認されるだろう


だが変圧器は


6kの変圧器においては二次側のB種接地を介して一次巻線と二次巻線間の確認ができると思われるが


厳密な話をすると


絶縁抵抗測定をするときにアースクリップをB種に噛ませることは少ないのではないだろうか


ほとんどがA種を利用する


各種の接地が共通となっていれば問題ないが、B種が単独であった場合、導体接続による物理的な接続がされていないものを利用し測定して


確実に規定の電圧を印加して測定をしたといいきれるだろうか


さらには


二次側6,600Vの特高変圧器などではB種接地も無いので二次側もしくは一次側(ほとんどの場合は二次側であるが)を短絡接地しておく必要がある


この状態で絶縁抵抗を測定すれば、大地間及び巻線間の絶縁が確認できる


さてさて何が言いたいかというと


まず、絶縁抵抗測定とは大地間との絶縁だけを確認するものにあらず、他の電路との絶縁という部分も意識する必要があるということ


使用前自主検査等の厳しい手順や理解を求められる際には、確実な変圧器二次側の短絡接地処置


万全を期すなれば


接地極、A、D、B種を全て短絡処置をして検査や点検に入る必要があるのではないかということ


結局


省略するにしても


知ってて省略するのと知らずに省略するのとでは大きな違いがあると思うのよね



最近では高圧コンデンサに直列リアクトルがくっついてきていることも珍しくなくなった


高調波によるコンデンサの焼損防止が主な名目なのだろうけど


このリアクトルのおかげでコンデンサの定格というものも昔とは少し変わってきている


定格電圧


最近の6%リアクトル適用のコンデンサの銘板を見ると定格電圧が7,020Vとなっている


6%リアクトルを設置することでコンデンサの端子電圧が少し高くなってしまうことから使用電圧よりも少し高めの電圧となっているわけなんだけど


なんか気になる


似たものにモーターの始動方法にリアクトル始動という方法がある


これも始動器としてモーターにリアクトルを直列に接続して起動するもの


原理は


減電圧始動


ん?


直列に接続で減電圧?


コンデンサの時は直列に接続で端子電圧が上昇したはず・・・


矛盾・・・


というわけではなかったり


難しいことは分からないのでざっくりと考えてみる


コンデンサのインピーダンスをXcとすると直列にリアクトルを接続したときの合成インピーダンスは


XL-Xc


つまり合成インピーダンスが小さくなるように作用しちゃうわけだ


インピーダンスが小さくなれば電圧降下も少ないから電圧高くなっちゃうよね


モーターの場合は


モーターはリアクタンス分が大きい負荷だから、これにリアクトルを接続しちゃうと


XL+XL


つまり合成インピーダンスは大きくなるように作用しちゃうわけだ


その分、電圧降下も大きくなるから電圧は低くなっちゃう


結局接続する負荷によって別々の作用となって電圧が高くなったり低くなったりしちゃうわけだ


ナルホドネー


戸上製のPASの外箱アース(A種)と地絡継電器のZ2アース(D種)は別々に接地しないといけない仕様


その他のメーカーのものはPAS側で接続されて共通アースとなっているものが多いわけだけど


今日戸上のカタログを見てみると例外が書いてあった


最近よく目にするステンレス製の制御箱に収まったもの


これについてはPAS側で共通接地となっているため、Z2に接地を施す必要がないらしい


まだ実際に現物で確認をしたことはないからなんともいえないけど・・・


次に出会ったら確認してみよう