今日はFTP:防火ケーブルの充電電流について


見た感じ普通のCVTケーブルなんかと比べて同じサイズでも太く見えるFTP


まぁ実際仕上がり寸法は太いわけなんだけど


比べてみると


仕上がり外径においては同じ38sqで(以下全て38sqでの話とする)


CVT:46mm


FTP:58mm


とまぁ12mmほど違う


単純に考えると太いんだからFTPのほうが耐圧試験時の充電電流も大きいんじゃないの?


つまり、静電容量が大きいはず


ここをちょっとはっきりさせようと言うことでいろいろと物議をかもしてみた


いろいろとメーカー資料を見ていると分かることがある


結論から言ってしまうと


FTPのほうが同じサイズのCVTよりも静電容量が小さい


CVT:0.32μF/km


FTP:0.2μF/km


約1/1.6倍だ


さぁ、これは構造上何か違いがあるはずだ


どこが違うかといえば、まず見た目から違う太さについて


芯線導体においては双方とも同じで、7.3mm


絶縁体の厚さ、これも同じで4mm


外装のシース部分はやはり防火素材を使うだけあってFTPのほうが少しだけ分厚い


CVT:2.1mm


FTP:2.6mm


ただしこれだけの違いでは外径差の12mmにはほど遠いわけだ


これはなぜかというと、FTPの芯線導体の次の層には耐火層という部分があってこの分だけ分厚くなっている


ここまでの話で何が言いたいかと言うと


ようするに、耐火層の部分があるだけFTPはCVTよりも芯線導体から遮蔽層までの距離が遠いということ


静電容量の公式は


C=誘電率ε×面積A/距離d


つまり、表面積に比例して距離に反比例する


ここで距離に注目すると、距離dが小さいほど静電容量は大きくなって、距離dが大きくなれば静電容量は小さくなる


つまり対地静電容量から起因する充電電流を考えることから、アースされている遮蔽層と通電している芯線導体の距離が離れているFTPのほうが静電容量は小さくなる


が、しかし


距離が増えればその円周贈から面積Aも増えるんじゃないのか


う~ん


むずかしいことはよく分からんけど


とりあえず、CVTより外径の大きいFTPのほうがメーカー資料から見ても静電容量は小さいってことは確かなようだ


さぁ、どう決着つけるか・・・

三菱の複合継電器MELPROシリーズ


これの継電器試験をするときはだいたい設備から引き出してテスト用のボックスへ差し替えて試験を行うんだけど、これについて今日ちょっとした確認を行ってみた


ことの発端は、活線状態で引き出して試験ができるように、引き出すと電流端子がボックス側で短絡状態になるって話からなんだ


継電器を引き出すことでCTの二次側がオープンにならないようにするための措置で、たしかに取扱説明書にも書いてある


さてさて、そこで確認


うちのテスト用ボックスで確認すると・・・


おぃ、全然短絡状態になってないぞ


と、まぁ結論から言ってしまうと、テスト用はあくまでテスト用で引き出すとボックス側で電流端子が短絡状態になる構造にはなっていない


たまたま某商業ビルの受電設備で実際に運用状態で使っていたボックスをうちが引き取ったものがあったので確認すると一目瞭然だった


こちらは間違いなく引き出し状態では電流端子は短絡状態となっている


ふと、ボックスの中をのぞくと


はっはぁ~ん


MELPROシリーズはバック接点の番号がAラインとBラインのブロックに分かれてて、Bラインは接点の端子で使われている


問題はボックス側Aラインの端子ソケット


ここに少し秘密があるようです


あきらかに作りがAラインのほうがゴツい


ゴツさはテスト用ボックスも実運用されていたボックスも同じなんだけど


どうも、色が違う・・・


正確にいうと一部、色が違う


テスト用ボックスのAライン端子ソケットは灰色


実運用されていたほうは灰色と黒色


どうも、電流端子ソケットの部分が黒色になっている


ということは


この端子ソケットの黒色のタイプが継電器引き出し時に短絡状態になる構造となっている模様


まぁ、まさか実運用状態にある継電器のボックスにテスト用が使われていることはまずないと思うけど


2つは構造的に違うものであることは知っておくといいのかもしれないね

電気主任技術者の資格を認定でとるときや、従事者としての実務経歴の認定で監督部へ申請を出すと、監督官との面接がもれなくついてくるわけですが


そのときの申請書に記載した経験証明の中に書いた仕事については、その面接の中で理解度をしっかりと確認される


うちの会社だとだいたい良く書くのが「G端子接地法による高圧ケーブルの10kV絶縁診断」


と、まぁ書いてしまうともちろんそれについて聞かれることになる


いつもは当たり前のように試験回路を組んで試験器(DI-11N)を操るわけだけど


理屈を聞かれると答えられる人間は以外と少ない・・・


最近は試験器が操作する人に優しくなって、頭を使わなくても測定できてしまうような作りになっちゃってるのかなぁ


昔の試験器、DI-10の時は、人の方が測定器に合わせて試験回路を組まなくてはいけなかったのに・・・


いまでは切り替えスイッチ一つで試験器側で試験回路が出来上がっちゃう


ケーブル診断において、試験器の測定部へどこの絶縁抵抗から起因する漏れ電流が流れてきてメーターに抵抗値として表示されているのか


G端子接地法ではケーブルの芯線と遮蔽層間の絶縁抵抗に起因する漏れ電流が測定部へ流れ込み、その他の機器や碍子等の絶縁抵抗に起因する漏れ電流はガード端子から戻ってきて測定部を通らないようになっている


純粋にケーブル芯線と遮蔽層間のメガー値のみが表示されるわけだ


ただいくつか条件もある


まずその他の機器や碍子等の絶縁抵抗が低すぎないこと、あまりに低いと測定電圧が乗らない


極端なこというと設備自体がアースされたような状態に近いわけだからね


もう一つは、遮蔽層の絶縁が低すぎないこと(1MΩ以上とか言われてるけどね)


ここが低いと測定したい部分であるケーブルの芯線と遮蔽層間の絶縁抵抗から発生した漏れ電流がアースに抜けちゃってきちんと測定部へ回ってこないわけだ


こういう条件が往々にして起こるのが悪天候、つまり雨降りの場合


まぁ、当たり前なんだけど


雨降りの場合は相当設置条件の良いケーブルじゃないと診断は目安にしかならないってことかな