2010年3月 読書会 vol.2 | シルバーバーチの霊訓を道標に生きる

シルバーバーチの霊訓を道標に生きる

「傷みと苦しみ、困難と苦難、そうしたもの全てが霊的進化の道程で大切な役割を果たしているのです。」~シルバーバーチ~ 

三月の関西シルバーバーチ読書会 に参加させていただいた時のご報告のつづきです。



★「続スピリチュアリズム入門」 第一部 8章・・・善と悪について

  スピリチュアリズム・ブックス「続スピリチュアリズム入門」第一部 8章へ

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まとめ


★従来の善悪観

・善と悪は個人によって食い違う

・自分たちが正しいと思いがちで、それと合わない相手を間違っているとする

・国家、民族間の善悪の食い違いによって戦争がおこる

・時代や年代によっても善悪の価値観が変わる

・地上における善悪観は相対的で流動的であった

・その理由は人類が等しく認め、受け入れることのできる「共通の価値観・人生観」がなかったから

★宗教の善悪観

・宗教でも自分たちが無条件に”善”としていて、宗教組織を単位として善悪が判断され主張される

・キリスト教、イスラム教、仏教などの”世界宗教”のそれぞれの善悪観は社会全体に大きな影響力

・宗教のからむ争いは、最も悲惨な結末を迎える

・宗教とは人類に幸福をもたらすはずが、言語に絶するような悲惨で残酷な争いを引き起こす元凶となっている

★キリスト教の善悪観

・世界を「神とサタンの対立」という構図で考えている

・すべての悪は元をたどれば”サタン”から始まっているとする

・このような善悪観は明らかに間違っている

・霊的事実としてサタンは存在せず、サタンを中心とする悪の一大組織・一大勢力も存在しない

★仏教の善悪観

・人間が苦しみを持つのは真理(法)を知らないところに最大の原因があるとする

・無知ゆえに我執にとらわれ、そこから苦しみが発生すると考えた

・仏教においての悪は、無明・無知、つまり真理を知らないことであり、真理を知ることで煩悩を否定して断ち切ることが善とした

★スピリチュアリズムの善悪観

・霊的成長が善悪の基準

・霊界・宇宙のすべてが神によって創造されている以上、「神の意志」が善悪の基準となる

・地球人類は神によって例外なく永遠の霊的成長の道をたどるように造られた

・つまり、そこに神の意図があり、霊的成長を促すものが善、阻害するものは悪ということ

★善と悪の具体的内容

・霊的成長を促すもの(善)とは、「霊主肉従」と「利他愛の実践」

・霊主肉従とは、霊を肉体よりも優位に置き、物欲、肉欲に振り回されないようにすること、言い換えれば「霊的意識を心の中心に据えて、心全体を霊の主導権のもとにおく」ということ

・霊主肉従の状態を保った上で初めて、霊の持つ本来的能力を発揮できるのであり、魂の成長が可能になる

・人間は利他愛の実践を通して神の愛を受けられるようになり、神に近づいていくことができるようになる

・霊的成長を阻害するものは「肉主霊従」と「利己主義」

・肉主霊従とは、「物欲・肉欲が心の中心を占め、心全体を支配する」こと

・肉主霊従に陥っているときは心全体が「利己的・自己中心的」になり、霊的成長は望めない

★霊と肉の闘いについて

・霊界人には肉体がないため、地上人のような物欲、肉欲はなきう、利己的思いもない

・霊界は「善(利他性)」のみが存在する世界、善一色の光輝く世界

・地上人は肉体を持っているため、霊主肉従の状態を保つのは極めて困難

・毎日の生活の中で「霊主肉従」と「肉主霊従」が交互に繰り返され、霊的に成長するほど内面の闘いが熾烈になり、多くの苦しみを持つようになる

・人間は”肉体”という物質の道具をまとっているため、絶えず物欲・肉欲にさらされる

・霊的成長を目指す人は否応なく悩みを持つことになる

・そうした内面の葛藤は神が人間を成長させるために与えた課題であり、魂の訓練内容

・苦難は「神の愛」から出た、ありがたく受け止めるべきもの

・霊も肉も、ともに神によって与えられた必要なもの

・地上にいる間は肉の欲望を自分の意志でコントロールし、霊主肉従の状態にもっていく努力をしなければならない

★悪の繁栄?

・地上生活は霊的成長の為に与えられた物質世界での貴重な訓練期間

・そのような地上生活での利己的行為は最高の霊的損失

・死後に待ち受ける霊界の事実を知らないために、目先の価値だけを追求してしまう人は哀れ

・利己的行為という神の摂理に反した愚行は、霊的成長を阻害するばかりでなく、いずれ”罪滅ぼし”の苦しみを招く

・利己的な歩みをして得をすることはない

・自己犠牲の歩みをして、絶対に損をすることはない

・物質的に恵まれることが必ずしも幸福とは言えない。それは霊的にみるとむしろ不幸であることが多い

★物質世界での生活の意義

・地上生活の意義は善悪同居する中でその両方の世界を体験するところにある

・地上での厳しい過程を通して「善(利他性)」の大切さを悟らせ、善を実行する意志を強化させようという意図がある

・「悪(利己性)」の誘惑にさらされ、失敗と挫折を繰り返しながらも、何とか困難を克服しようとする闘いを通して人間の霊的成長は達成されるようになっている

・人間は善と悪の双方を体験す為に地上に生まれる

霊肉の葛藤を体験しながら善への意欲を高めていく

・苦しみの中で魂を成長させるところが地上世界

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メモ


★反省したら次の努力に前向きに!失敗があってもやり直せる

★霊界へ行くと肉体がないのでやり直すのは難しい。地上にいる間は何度でもチャレンジ!

★背負えない荷物は与えられない。背負えるから与えられると思うと、頑張ることができる。

★見えないだけで、背後からの応援はいつもあり、全力で力を注いでくださっている

★悪いと知りつつ犯す罪は大きい。そういうことを噛みしめながら生活する

★生きている以上は葛藤の中で過ごすことになる。何を選ぶかという自由意思を通して成長する

★肉体があるということは善(利他性)悪(利己性)、両方とも持ち合わせている

★真理を手にした人は見えているところだけでなく、大きな視点で見ていく

★不安がなくなるとインスピレーションに気付くことができるようになる

★前を見ると不安になるが、後ろを振り返ると、乗り越えてきた金字塔がたっている

★瞑想は霊的感覚を取り戻すためにするので、形式はどうでもよい

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三月の読書会も素晴らしい時間を過ごすことができました。

不思議なことに、毎回自分のその時の心情にぴったりとくる内容の勉強になっています。

きっと真理はすべて関連していて、すべての摂理が完璧なハーモニーで統率されているので、どれかひとつだけ、ということではないのでしょうね。

最近は自分の霊主肉従の努力によって霊的に成長することは、人類の霊的進化に貢献することだということに気付かせていただき、霊主肉従のための不断の努力は即ち、利他愛の実践に他ならないのだなぁと理解しました。

利他的でありたいと願うからこそ、霊主肉従の努力をいつも意識して、肉の放縦に流されず、気ままに生活せず、規則正しく清く正しく美しく、絶え間ない自制心を養う努力をしていかねばならないのだと思います。

求められていることはとても厳しいことですが、厳しいからこそ価値があるのだと思います。

「価値ある賞ほど手に入れるのが困難なのです。

容易にもらえるものは価値はないことになります。

簡単に達成したものほど忘れやすいものです。

内部の神性の開発は、達成困難なものの中でも最も困難なものです。」

~潮文社「シルバーバーチの霊訓(1) p.71より~


絶え間ない向上の努力を続けていきたいと心から願っています。

大霊の子としてすべての兄弟姉妹たちが霊的に価値ある地上人生を送ることができる未来のために、

一瞬一瞬、全力で善(利他性)を選択していくことができるよう、背後の応援を感じながら、祈りとともに日々の生活を霊的に過ごしたいと思います。

ここまでお付き合い下さってどうもありがとうごいざいました。