ここに来た | 雲と空

雲と空

ことばと風景 - そして ― 私

 

   老いというこの領域の妙なるを

   そぞろさまよう 粋狂漠漠

   

    老いという域に

    やって来た と

    自ら足を運んだ覚えは

    ない 強いていえば

    気がつけば ここに

    漂着していた

    

    歳月というコンベアに

    運ばれて

 

    帰路は消えている

    知恵とか経験とか

    なにの意味も 持たない

    ただ 在る ここに

     己の体温が

     せつなく いとおしい