哭く 散りはてのイチョウの裸樹おんおんと 大声で哭く 空へ向かって イチョウの哭声が 晩秋の空へ昇る 幹はかすかに ふるえている いや 身じろいでいる やってくる冬が 厳しいと 知っている ひたすら耐え 覚悟をかためる 春が来るのを 待つ