ゆるめの風 牡丹花散り果てるまで のったりと緩めの風に なぶられている 春が熟れていく 若葉が体臭を放ちながら 謳歌している 花々が争うように 開く ペンキの剥げたベンチだけが 老いを深めている わたしの庭では 盛りを過ぎた牡丹が あるかないかの微風に のそりのそりと花びらを 落下させている わたしはただ 眺めている