ゆるめの風 | 雲と空

雲と空

ことばと風景 - そして ― 私

 牡丹花散り果てるまで のったりと緩めの風に

 なぶられている

 

  春が熟れていく

  若葉が体臭を放ちながら

  謳歌している

 

  花々が争うように 開く

  

  ペンキの剥げたベンチだけが

  老いを深めている

  

  わたしの庭では

  盛りを過ぎた牡丹が

  あるかないかの微風に

  のそりのそりと花びらを

  落下させている

 

  わたしはただ 眺めている