夜明けの | 雲と空

雲と空

ことばと風景 - そして ― 私

 

     裸樹の皺多き肌ひっそりと夜明けの雨に濡れはじめおり

 

     ゆるやかに降る雨

     ほどかれていく冬

 

     深い睡りから覚める野の草

    

     在ることのぬくもりが

       じんわりと甦る

 

     樹の中を昇る水の

     かすかな歌声が

     聴こえてくる

 

     この老樹も 

     この春

     若葉につつまれるのだ