夜明けの 裸樹の皺多き肌ひっそりと夜明けの雨に濡れはじめおり ゆるやかに降る雨 ほどかれていく冬 深い睡りから覚める野の草 在ることのぬくもりが じんわりと甦る 樹の中を昇る水の かすかな歌声が 聴こえてくる この老樹も この春 若葉につつまれるのだ