先に「その名は101」(50年近く前の作品)と書きましたが、これはあまり知られていない漫画です。
前作に「バビル二世」があり、こちらは人気漫画でアニメにもなっていましたので、ご存じの方も多いと思います。
この作品は、超能力者の戦いを描いたもので、主人公のコウイチ少年は、ある時導かれるままに砂漠の中に埋もれていたバベルの塔へ赴き、そこで自分の出生の秘密を知ります。
コウイチは遥か昔に地球にやってきた宇宙人バビルの子孫で、自分が超能力を秘めている事を知ります。
同じくバビルの血を引き、超能力に目覚めたヨミが地球征服に乗り出したので、それを阻止してもらいたい、とバベルの塔のコンピューターに頼まれ、先祖の遺産であるロプロス(鳥形の大きなロボットで、口からミサイルと超音波を出して攻撃する)、ポセイドン(人型の巨大ロボットで、怪力と指からレーザー、腹から魚雷を出せる)、ロデム(スライムの様な不定形の存在、通常は黒ヒョウか女性の姿でコウイチに付き従っていて、時々コウイチの身代わりに変身する)の三つのしもべを従えて、幾度かの戦いの後にヨミを葬り去ります。
その続編として描かれたのが「その名は101(ワンゼロワン)」です。
ヨミとの戦いの後にコウイチ少年は、アメリカのとある組織に招かれてコードナンバー101と呼ばれていて、コウイチの血液が人の命を助ける、という話で協力をしています。
しかし実は超能力者であるコウイチの血液は新たな超能力者を生み出す事が出来るので、そのために利用されていて、秘密裏にCIAの超能力者工作員を作る計画でした。
その事実を知ったコウイチは脱出して、すでに作られていた超能力者を一人ずつ抹殺していきます。
その騒ぎの中、ヨミの遺体を発見し復活させ、世界征服を企む一派が現れ、基地内に封印されていた三つのしもべを救出し、ヨミとの決戦へ向かいます。
再度の決戦でヨミに勝利したバビル二世は、人知れず去っていく、という終わりでした。
ちなみにコウイチとヨミとは同等の力がありますが、ヨミには無くコウイチにある能力が、相手のエネルギーを吸収して自分の力にする、というものですから、最終的にヨミはコウイチに勝てません。
漫画やアニメに数々のSF作品がありましたが、超能力をテーマにしたものはほとんどなく、「バビル二世」は当時の少年たちに熱狂的に受け入れられました。
この頃のテレビでは、ユリ・ゲラーを始め幾人かの超能力者が出て来て、心霊・オカルトと共に流行っていましたが、何故か漫画の世界ではあまり描かれていません。
概念が難しかったのでしょうか・・・
最近では異世界転生ものが多く、そこは剣と魔法の世界である事が殆どで、魔法を駆使する話が多くあります。
今の魔法が超能力扱いなのかもしれませんね。