6日の木曜日、業界の集りがあり、そこで講演会がもたれました。
講師はお笑いコンビであるマシンガンズの滝沢さんという方です。
この人は「ゴミ清掃員」としてアルバイトをしていて、その時の体験をSNSを始め始め書籍に著したり、テレビやラジオでお話しをされている方です。
分かり易く面白いゴミ関連のお話しが人気の方です。
色々と伺いましたが、印象に残っていることをいくつか挙げていきます。
・ゴミが多すぎる
通常パッカー車と呼ばれる、トラックの後にゴミを乗せると自動的に中へ押し込む装置の付いている車で回収を行いますが、2t弱入るそうです。
コレを一日6往復しますので、ほぼ10tのゴミを一台で回収します。
この車が何台もありますので、およそ一日で100tを越えるゴミが出ている勘定になります。
これが毎日です・・・
都内は人口が多いとは言え、23区の一部の地域でコレですので、日本中で一体どれだけのゴミが出ているのでしょうか?
・ゴミから生活が見えてくる
彼は都内23区で働いているので、お金持ちゾーンと一般ゾーンを見てきていて、「金持ちはゴミが少なく、一般の家庭はゴミが多い」と言います。
一見お金持ちの方が多くのゴミが出るようですが、良いものを長く使うのでゴミが出ない、一般の人は安いモノを買っては捨てている、らしいです。
100均やユニクロと思われるものが、異様に多いようです。
・ゴミから見える慢心
毎年秋になりますと、食べかけの生米が多量に出て来ます。
袋に入っているモノや、ケースに入っているなど様々ですが、食べかけのお米がドンドンと捨てられています。
理由は簡単で新米が出て買ったので、今までのお米が要らなくなった、という訳です。
全て実物の写真付きで、色々と現状を見させられましたが、驚きが配達ピザでした。
箱がそのまま捨てられており、蓋を開くとピザがまるのまま入っていて、一かけだけ減っています。
滝沢さん曰く「一枚頼むと二枚目がタダ」だと思う、との事です。さらなる驚きが、新潟コシヒカリの未開封のお米やどこぞやのお餅など幾つかの食品が全く手つかずで捨てられています。
「これは、ふるさと納税の品だと思います。タダで手に入ったから、という事なのでしょうが・・」と言っていました。
様々な統計データも出て来ていました。
ざっくりの数字で、全世界で生産されている穀物量で現存の人の2年分をまかなえる、と言います。
すなわち先進国での食料の無駄遣いが如何に多いか、という事になります。
色々と考えさせられました。