最近思った事です。
数ヶ月前に、我が社御用達の事務機器会社であるキャノンの営業を呼んで、話をしました。
その時に「電話しても直ぐ来ないし、最近レスポンスが悪いね」というような事を言いますと「実は営業車が廃止されていて、近隣の駅まで電車で行き、そこからタイムスのカーシェアを借りています」と言います。
「えぇ~そんな面倒な事をしていたら、動きづらくて大変でしょう」と言いましたが、「会社の方針ですので・・・」と言われました。
最近銀行の方とお話しているときに、全く同じ話が出て来て「動きづらいじゃん」と言いましたが「しょうが無いです」という返事でした。
以前は、普通の営業は軽自動車で、支店長は小型車を使っていましたが、会社の規模が大きくなれば、こういう経費が相当なものなのでしょうね。
おそらく数十店舗の支店をまとめて考えますと、億単位のお金が節約できると思います。
続けて「○○支店の事なんですが、あまりにもカーシェアのお金が嵩んでいる、と本部から苦情が来ているのですが・・・」と言いますので「しょうが無いじゃん。仕事をしている証拠でしょ」と言いますと「そうなんですよ!だったら専用の車を用意してくれ、て話なんですよね」と言っていました。
現場の状況を与しないで、机上の計算だけで物事を進めますと、こういう事になるのだと思います。
お金の出入だけを見ていますと、現場への配慮が無くなり、ひいては士気が下がり、結果として売上・利益に響くと思うのですが、下を見ない人が多いのでしょうね。
ちなみに我が社では、予算の都合もありますが、出来るだけ社員の働きやすい環境を整える事に努めています。
納得のいく要望であれば、様々なものを買う事を許可したり、設備を導入したりしています。
仕事がしやすくなると、社員達は楽しく仕事をしてくれて、それが業績に繋がってきています。
今話題の「所得税の減税」もそうですが、減税をするのは良いのですが、給与明細にその旨を記述するように、というお触れが出ていまして、役所や会社の経理は余計な労力で四苦八苦しています。
つまらない事を押しつけないで、減税分と事務経費を換算した補助金の支給をした方がお互いにスッキリすると思いますね。
マイナンバーで銀行口座が紐付けされていますので、簡単に補助金を配る事が出来るはずですがねぇ。