我が社ではトラックの運転席に誰が始めたともなくガムのボトルが乗っています。
運転中に噛むんですね。
さてみんなのお気に入りのブランドがありまして、それはロッテのクロレッツのXPという青いパッケージのものです。
私は食いしんぼなのでガムも色々と試しています。
時々トラックに乗ってガムが無いと休憩で立ち寄ったコンビニで買って補充したりしています。
その時にみんなのお気に入りのガムが無いときは、一番近い味の別メーカーのガムを買います。
私がその様にして違うガムを買った次の日
「ブチョー、このガムはブチョーが乗せたんですか?」
「ああそうだよ、いつものガムが売ってなかったんで近い味のガムを買ったんだ(パッケージの色はグリーンです)」
「おれこのガム口に合わないんだよ」
「そ~お、メーカー違いだけどいつものガムとほとんど同じ味のガムなんだけどね」
「いつもの青いヤツでないと、この緑のは食えない」
「あんた食べてみたの?」
「食べたよ、それで言ってるんだから」
「ふーん、別にオレはアンタの為に買ったんじゃないから、無理に食わなくていいじゃん」
「そうします」
その3日後再びトラックに乗ると別のメーカーのブルーのパッケージのガムが乗っていました。
試しに食べてみると「・・・・・こりゃあロッテのものと似てもにつかない味だわ」
早速プリさんに聞いてみました。
「あんた自分でガムを買ったんだ」
「うん、あのガムはオレ食えないから自分で買った」
「で、どうなのこのガム?」
「ん~、なんか味が違うような・・・」
「オレははっきり言ってその前のグリーンの方が何倍も良いと思うんだけど?」
「でも青い箱に入っているんだよ」
「しかし違うメーカーでしょ」
「そうなんだけど」
「色が同じでも味は全然違うよね」
「でも同じ青い箱なんだよ」
「でも味は違うよね」
「同じ青い箱なんだけどな~、おかしいな~なんか味がちがうんだよな~」
彼は色と味は同じものだ、と固く思いこんでいるようでした。